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そんな奴に話しかけるような人はいない。
私は余計孤独になった。
誰も信じられない…そこにユウの優しさ。
私はその優しさにどんどん依存した。
面白がって話しかけてくるような人もいたが、誰も信じられなかった私は避けてしまった。
どんどん悪評が広まり私はいつの間にか、｢ユウをいじめている｣という事になった。
それは突然だった。
いつも通り朝起きるとユウも魔法が使える猛獣…グリムもいなく、探してみると空き教室に例の仲間達といた。
｢おはようユウ！｣と言う私の声に分かりやすくビクッとし震えるユウ。
そして周りの冷たい目。
どうしたの？と聞くと大丈夫と作り笑いをするユウ。
てっきり仲間達が何かしたのかと睨み返した。
しかしそれは私に虐められているという相談だったのだ。
もちろんそんなことはしていない。
しかし不自然に体操着に着替えたり、髪を半乾きにしていたりご飯を食べなかったりなどしている頻度が増え仲間達は私がやったと勘違いした。
そしてある日、私に問いつめてきたがもちろん意味がわからなくやっていないと拒否をした。
それで怒りを抑えられなくなった仲間達は私に攻撃をしてきた。
魔法が使えない私に対して魔法で攻撃をしたのだ。
必死に逃げた。
学園長達も来るほどの大騒ぎ。
｢やめなさい｣と言う言葉が響く中私は既に受けた傷で瀕死の状態だった。
｢証拠も無いくせにここまでするの…？｣
その私の言葉にまたカチンと来たのかトドメを刺された。
薄らと見える視界でにやりと笑うユウがピンポイントで写った。
そして、私は死んだ。
今思えばくだらなかった。
もっと気を使えば…
もっと警戒していれば…
自分の意思で生活していれば…
そもそも魔法が使えていれば…
後悔してもしきれない私はそのまま眠りについた。
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作者名：ハヌル | 作成日時：2020年10月20日 7時
