参拾漆 ページ43
翌日の夜、妾はれ・・・杏寿郎と共に任務先である列車に乗り込んだ。
任務なので自分の背丈程ある大太刀を担いでいる。
貴「れ・・・杏寿郎、まさか今から駅弁十一個を食べるのかい!?」
煉獄「うまい!うまい!Aもどうだ?」
昨日の“お願い”で妾も呼び捨てで呼ぶようになった。
敬語も抜きになった。
妾としては新鮮である。
まるで友のように・・・いや、そんなことは言ってはいけないな。
今がどんなに幸せでも・・・失うものは失う。
今まで生きてきた経験だ。
だから妾はこの幸せを味わってはいけない。
本能がそう感じている。
でも、なぜそう思ったのかは知らない。
____妾の記憶が中途半端だからだ。
最年長と言われてもそれに相応しい記憶を持っていない。
途中の記憶しか存在していないのだ。
だから、今の歳も分からないし自分の正体も知らない。
珠世が助けられたという言葉の意味も“よく分からない”。
鬼舞辻の血を与えられても鬼にならないのも分からない。
記憶が何かに封じ込められているかのように思い出せないのだ。
ただ頭に残っているのは
_____“惡鬼のみを滅殺しろ”_____
この言葉のみである。
だから、鬼殺隊を支える柱として生きている。
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金米糖 - 愈史郎君の字間違ってません?気のせいだったらすみません。 (2020年2月23日 18時) (レス) id: e31feca5f7 (このIDを非表示/違反報告)
ビニビニ(プロフ) - あいうえおさん» ご指摘ありがとうございます。以後気を付けます。 (2019年7月11日 20時) (レス) id: 4b27694ccb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 「珠代」ではなく「珠世」ですよ。 (2019年7月11日 16時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
ビニビニ(プロフ) - レミさん» 今の段階では柱の誰かをオチにしようと考えています。参考にさせていただきます! (2019年5月18日 15時) (レス) id: 4b27694ccb (このIDを非表示/違反報告)
レミ(プロフ) - オチを富岡さんでお願いしてもいいですか? (2019年5月18日 14時) (レス) id: 48aeedf44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ビニビニ | 作成日時:2019年5月6日 19時