8青 ページ39
父が倒れる
気づけばジョンの姿は無かった
『(これは、夢…？)……鍵、開いてる』
牢の鍵が開いている事に気付き歩く
父の死体を無視して
幼い頃は自力でここを出る事が出来なかった
ただただ父の言う事聞くだけで
救いなんて無かった
地上へ続くであろう階段付近まで来ると何かが聞こえた
下に更に階段が続いているのだ
Aが覚えてるい限りではこんな階段は見覚えがない
『……』
Aはその階段へ足を踏み入れる
何故か分からないが行かなければいけない
そんな衝動に駆られた
コツンコツンと足音を鳴らしながら階段を降りる
最後の段を降りるとそこは両側に沢山の牢
その一番奥の壁に光が見えた
声も薄らと聞こえる
『……今、行くよ』
？「行っちゃうの？」
『………エリィ』
後ろにいつの間にか人が立っていた
双子の妹のエリィ
エリィ「行ったら、もう戻れないよ」
『そうだね、きっと戻れない』
エリィ「それでも行くの？」
『うん、このまま2人を傷付けたくない』
エリィ「……」
『エリィ』
エリィの目の前に来るとAはエリィとひたいを合わせた
『もうすぐ、また会えるね』
エリィ「……死に急ぎすぎだよ、お姉ちゃん」
『そうかな？』
エリィ「そうだよ。馬鹿だね、お姉ちゃんは」
『うん、馬鹿だね』
エリィ「お姉ちゃんは昔からそうだったよね。幾つもの選択肢があるのに、1つに拘って。絶対に譲らない、変わってないね」
『……変わってなくても、何でもいいよ。また2人で、昔みたいに雪を見に行こう』
エリィ「うん…」
エリィから離れると光へ向かい歩き出した
エリィ「待ってるね」
光に手を伸ばし、体が包まれる
ドッ!!
それと同時に体の中心に衝撃が走った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 108人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルサールカ(プロフ) - 夢主ちゃん番外編でよく死亡フラグ立てちゃうんです、すいませんwこれからも頑張ります！ (2019年2月13日 0時) (
レス) id: 77721c97a5 (このIDを非表示/違反報告)
孤歌(プロフ) - 番外編が終わって正直ホッとしてる自分がいますwこれからも頑張ってください！ (2019年2月12日 20時) (レス) id: 5a595ce298 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - いつも拝見させていただきます！無理せず、これからも更新頑張ってください！ (2019年2月6日 23時) (レス) id: 337845bccd (このIDを非表示/違反報告)
rira20050418(プロフ) - やっぱり好きです!!何回も見直したりします！更新頑張ってください (2018年12月25日 0時) (レス) id: a2e7ef3345 (このIDを非表示/違反報告)
fish - いつも楽しませてもらってます！更新がんばってください！ (2018年10月11日 18時) (レス) id: f965f01f61 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルサールカ | 作成日時：2018年2月15日 14時
