♯45〜倒れた黄色〜 ページ48
あれからというもの、私の作る合宿日程表に余白が増えた。
時間も大まかになり、休憩時間も多くなった。
「……A、もう少し休憩減らしても――」
「――いいんだ。この間隔が一番私たちに合ってるんだよ」
神生たちは集中時間こそ短めだが、スイッチが入ればそれこそ物凄い集中力を持ってる。
それを引き出してやるには、適度かつ集中の切れそうなタイミングでの休憩が必要不可欠だった。
そのお陰で比較的に皆かなり多くの曲を踊りまくっていた。
全員変なところで真面目で、ダンスが好きで、アルスマグナが好きだから。
「無理しない程度に」と言っていても、無理なんて当たり前のようにする。
それに気づいていても、気持ちがわかるから止められないでいた私も悪かった。
「もう一度同じところからやりましょう。」
「おう、そうだな。」
神生が音楽かけに移動する。私たちも移動して隊形を整える。
ただ、榊原先輩だけが動かなかった。
「どうした、タツキ？」
「ぇ……。あ、ごめんね」
弱々しい声でそう言った榊原先輩。ふにゃりと力なく笑うと、ふらふらな足つきで移動した。
「榊原先輩、休憩に――」
その時
人が倒れるのを初めて目の前で見た。
なのに、私の頭はすごく冷静に回っていた。
「先輩！？先輩！！」
「タツキ！」
みんなが慌てて駆け寄る。揺すったり大声で先輩に呼びかけたりと、五人全員の頭が真っ白になっているようだった。
「朴かわれ。」
朴の肩を引き、無理矢理に場所を変わった。
先輩の身体に触れれば、異様に暑いのがすぐにわかる。顔を見れば、異常な量の脂汗を額いっぱいにかいていて、薄く開いた口からは荒い息の音が漏れていた。
「このままだと体が冷えてますます具合悪くさせるぞ。
九瓏先生は先輩を部屋に。朴はハンドタオルサイズのタオルを数枚探して持ってきてくれ。神生はお湯を桶に入れて持ってきてくれ。泉は冷蔵庫の中身の確認。
疲れのせいだろうから皆落ち着け。だから、みんな頼んだぞ。」
私の言葉で我に返ったのか、五人は慌ててそれぞれ私の指示通りに動き出した。
ラッキーアイテム
タツキの制服
ラッキーキャラクター
オセロ
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NIL(プロフ) - シュークリームさん» ありがとうございます！主人公を好きになって貰えるのは、生みの親としてはとても嬉しいです！更新ペースが遅いので、気長に待っていただけると幸いです(*^^*) (2017年3月1日 7時) (
レス) id: 3e4ae99fc9 (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム(プロフ) - 主人公のキャラ大好きです！！これからも更新していただけると嬉しいです！頑張ってください！！ (2017年2月28日 21時) (レス) id: 21931b3c8c (このIDを非表示/違反報告)
NIL(プロフ) - のん民さん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2016年12月25日 15時) (レス) id: 3e4ae99fc9 (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - とてつもなく面白いです！！あ、NILさんボードに書き込んでくれましたよね？ありがとうございました！これからも更新ガンバ♪PSボードの書き込みに返信しました。そちらのチェックもよろしくです！ (2016年12月25日 14時) (レス) id: cec51bb663 (このIDを非表示/違反報告)
NIL(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて凄く嬉しいです！これからも、作者作品共々、よろしくお願いします！ (2016年11月30日 19時) (レス) id: 3e4ae99fc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NIL | 作成日時：2016年4月20日 18時
