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「なんだよアイツ…。あんまり気にしなくていいんだぞ、ユウリ。」
「う、うん。」
まさかあんなことを言われるとは思っていなかったので少し呆然としてしまったが、そこまで気にしていないので大丈夫だ。神経の図太さにはかなり自信がある。とりあえず、開会式に出るために受付に向かった。
「すみませーん、ジムチャレンジの受付お願いします。」
「ジムチャレンジャーの方々ですね。では推薦状のご提示をお願いします。……おっと、チャンピオンの推薦は今回が初めてですね…?非常に珍しい。」
「あー!オレもだぞ!」
「チャンピオンが2人も推薦…?!あなたたち何者です…」
「オレはホップ!いずれチャンピオンになる男だぞ!!!!!!」
「は、はあ…。」
ホップくんの暑苦しいとも言えそうな情熱にリーグスタッフもやや困惑しているようだ。そんなホップくんが友達として好きだったりする。
「ではユニフォームの背番号についてなのですが、どうされますか?」
「あ、じゃあ227番でお願いします」
「オレは189で!」
「かしこまりました。お二人共エントリーできましたので、明日の朝また受付にいらしてください。」
「よし、明日の開会式に向けて今日はホテルでゆっくり休むぞ!」
「お待ちください、わたくし共がホテルまでお送りしますよ。」
背後にいつの間に別のリーグスタッフが。ここまでサービスが手厚いものなのかと感心しつつ、お言葉に甘えて連れていってもらうことにした。恐らくこの方の案内がなければ、私はまたホップくんに置いていかれ、スマホロトムのマップ機能と格闘しながら半泣きでホテルまで向かっていただろう。非常に助かる。
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作者名:伊詠 | 作成日時:2020年1月5日 18時