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ワイルドエリアを抜けた先、エンジンシティ。大きな昇降機に向かっていけば、そこはもうエンジンスタジアムだ。モンスターボールを被った不審者がこちらを見ているが、とりあえず無視して先に進む。危ない人とは関わらないのが1番である。
スタジアムの前では、ホップくんが待っていた。相変わらず足が速いなあ……。
「おっ、来たかユウリ!エンジンスタジアム…開会式の場所だぞ!世界がオレたちを知るんだ!ビシッといくぞ!」
「うん!私たちの冒険の始まり、気合い入れなくちゃね!」
そんな会話を交わしながら、私たちはスタジアムの中へと足を踏み入れるのであった。
「あっ……!」
「ん?どうしたんだユウリ?…知り合いか?」
髪の毛をかきあげる仕草をしながら受付を済ませる、ふわふわ髪の人。あの後ろ姿はどう考えても、さっき助けてくれたあの人だ。
「あの、すみません。私、ユウリっていいます。さっきワイルドエリアで出会った…」
彼は私の顔をまじまじと見つめ、少し考えるような仕草をした後、
「あぁ、先程のですか。これはこれは、まさかあなたもジムチャレンジャーだったとは、ね。」
と眉をひそめた。
「おや、僕とした事がすっかり自己紹介を忘れていましたね。僕はビートといいます。まあ、あなた程度の強さならこれから先決勝で戦うことはないでしょう。では。」
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作者名:伊詠 | 作成日時:2020年1月5日 18時