ラプラスの天使【d!】 (ページ14)

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第14話ページ14

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全く…という感じで元の場所に戻っていく皆。
その場にゾムくんと私だけになると、「あの…すまん」と手の中にいるダンゴムシを見ながら謝ってきた。

「大丈夫だよ、とりあえずそのダンゴムシ達お家に返してきたら？」

「うん…でも此奴ら一緒のとこに返した方がええかな？」

「えっなんで？」

「此奴らも…一人ぼっち寂しいかもしらん…」

「……」

その言葉でなんだか悲しい気持ちになってしまった。ゾムくんの境遇もそんな感じだったのかなと想像しずにはいられなかった。
前髪で顔はよく見えなかったけど、多分悲しい目をしてたと思う。

「よし、ちょっとあっちに返してくるわ」

「うん、そうしてあげな…」

ゾムくんの後ろ姿を眺めながら、ここに居る子達は昔、どんな形でここに辿り着いんだろう…少し知りたくなった。

そもそもなんの集まり？

そうだ、グルッペンくんたちに聞いてみよう。前は言ってくれなかったし。

「グルッペンくん」

「ん、なんだ」

えぇ…さっきからずっとカマキリ見てたんだ…虫好きなのかな。

「あのさ、前も聞いたんだけどさ、ここの子達ってなんの集まりなの？」

「ん〜まぁ強いて言えば……阿呆の集まりかな？」

！？

「そういうんじゃなくて、グルッペンくんとトントンくんは親居るんでしょ？なのになんでゾムくん達と一緒にこうして暮らしてるの？」

するとグルッペンくんは楽しそうに開いた口を閉じ、じっと考え出した。あれ、やっぱり言いにくい事なのかな…

「……俺たちは、」

「おーい！！グルッペンこれ明日の食料足りんでー？」

グルッペンくんの言葉を遮って走ってきたのはトントンくん。

「明日からここ出るんやからもーちょい食糧集めんと、足りんくなるで？途中餓死してまうで？」

「トン氏、わかったから少し待」

「どーせカマキリがどーこーの話しとったんやろ、こっちは忙しいねんはよ来い！」

「あ…ちょ……トントン…ちょ…」

そう言い残し、トントンくんに連れていかれてしまった。また聴き逃した…

ていうかカマキリの話はさっきしたから今はしてない…

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