(名前)side ページ26
貴「…そ、そういえばこの前は本当にすみませんでした!」
観「え?…あ。あぁ、気にしないでください」
二人で、仕方なく次の電車を待ちながら観音坂さんにこの前の件について謝る。
私が、ペコペコ頭を下げていると「俺なんかに頭なんて下げないでくださいよ」と観音坂さんが笑った。
観音坂さんの笑った顔初めて見たかも…
なんて、思いながら「謝るのは慣れてますし今回の件は、私が迷惑かけてますから!」と言うと「そんな事無いですよ」と微笑んでくれた。
観「Aさんもよく謝るんですか?」
貴「はい!編集長にはいつもペコペコしてますよ」
などと、何故か自信満々に言ってしまった自分が恥ずかしい。
観「お、俺もよく怒られて謝ってます」
貴「じゃ、一緒ですね」
お揃いだ、と笑うと観音坂さんが目を反らしそのまま口元を手で抑えていた。
も、もしかして私ごときがお揃いだなんて厚かましかっただろうか…
貴「か、観音坂さん?」
観「あっ!す、すいませんすいません!
お揃いとかが、嬉しくてつい…」
そう言いながら、俯く観音坂さんの言葉に何故か心が弾んだ。
そういえば、中学時代の女友達もお揃いのキーホルダーを嬉しがってくれていたっけ…
あの時みたいで嬉しいな、なんて思う。
観「あ。そういえばあの、…」
観音坂さんが突然、悲しそうな目で私に話しかけてきた。
観「ゆ、夢野幻太郎とお付き合いされてるんですか…?」
貴「は、?」
観音坂さんの言葉に唖然とする。
貴「ま、まさか!あんな人…っ」
大嫌いですと言おうと口を開いたが、その言葉は虚しくも観音坂さんに告げる事は出来なかった。
貴「と、ともかく私は付き合ってません」
観「え?でも、夢野幻太郎が…待てよ。まさかあれは嘘で…」
ブツブツと呟く観音坂さんを見つめながら、また夢野先生の仕業かとため息を吐く。
観「す、すいません!付き合ってなかったんですね…」
貴「はい!もちろんです』
それから、私を横目で見た観音坂さんの表情は何故か嬉しそうで頬を赤くしていたが、私の隣で美人な女性が電車を待っていたのでその人を見ていたのかな、なんて思った。
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山菜かるは - コメントありがとうございます!ひふみんですねww (2018年8月30日 15時) (レス) id: 68eb26fbea (このIDを非表示/違反報告)
華の幽霊《sgsyu》(プロフ) - 初コメ失礼致します。お気に入り登録数が123人で笑ってしまいました。コメント失礼しました (2018年8月29日 16時) (レス) id: db4eb032b8 (このIDを非表示/違反報告)
山菜かるは - 全然大丈夫ですよ!嬉しいコメントありがとうございます! (2018年8月23日 19時) (レス) id: 68eb26fbea (このIDを非表示/違反報告)
山菜かるは - みーぬっ!さん、ありがとうございます!とても嬉しいです!夢野先生尊いですよね…!更新頑張りますね! (2018年8月23日 19時) (レス) id: 68eb26fbea (このIDを非表示/違反報告)
みーぬっ!@コミュ低浮上気味(プロフ) - あ、会話に割り込んじゃったかな……すみませんm(*_ _)m (2018年8月22日 21時) (レス) id: fca7ce55ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山菜かるは | 作成日時:2018年6月16日 15時