幻太郎side ページ13
帝「ん？どーした？」
呑気に、そんな事を聞いてくる帝統。
だが、彼の言葉など耳も通らなかった。
小生の目には、観音坂とAの幸せそうな姿だけを映していた。
帝「おい！どーしたんだって！」
帝統に思いっきり、服を引っ張られようやく頭が状況を理解していく。
幻「あ、あぁ。顔見知りを見かけたのでね。」
曖昧にそう答えると、帝統は小生が見つめる先を見つめた。
帝「あ！アイツ確か、摩天楼の…！」
帝統の大声と共に、二人がこちらのテーブルを見る。
貴「あ！夢野先生！」
彼女が小生の名前を呼んだ瞬間。
何故か少し救われた気持ちになった。
小走りで近づいてくるAに、いつも通り嘘を吐く。
幻「ユメノ？はて？小生は、有栖川帝統と申すが…」
帝「て、てめぇ！勝手に俺の名前使ってんじゃねぇよ！」
Aがキョトンとしながら、騒ぐ帝統と虚言を吐く小生達を見つめている。
貴「夢野先生…。いつから、そんな名前になったんです？編集長に言いつけますよ」
幻「ただの、嘘なんだからいいじゃないか。可愛いものだろう？」
貴「どこが可愛んですか！」
ムッとしながら、怒るA。
本当に分かりやすい娘だ。なんて思いながら、ふいに彼女の頭に手を伸ばす。
幻「悪かったよ。だから、編集長には止めてくれ」
さらさらの綺麗な髪を優しく撫でながらそう呟く。
Aが、数秒間ボーッとしたように小生を見つめてからそのまま、顔を真っ赤にした。
怒られるな…などと思いながら観音坂の方を横目で見る。
彼は、随分と間抜けな顔で私＿＿＿。
いや、彼女の姿をずっと見つめていた。
何故か、その態度が気にくわなくて
小生は、そのままAを連れて外に出た。
彼女のシャンプーの匂いがふわっと香った気がして、
顔が赤くなったのを誤魔化す為に彼女の腕を少し強く掴んだ。
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山菜かるは - コメントありがとうございます！ひふみんですねww (2018年8月30日 15時) (
レス) id: 68eb26fbea (このIDを非表示/違反報告)
華の幽霊《sgsyu》(プロフ) - 初コメ失礼致します。お気に入り登録数が123人で笑ってしまいました。コメント失礼しました (2018年8月29日 16時) (レス) id: db4eb032b8 (このIDを非表示/違反報告)
山菜かるは - 全然大丈夫ですよ！嬉しいコメントありがとうございます！ (2018年8月23日 19時) (レス) id: 68eb26fbea (このIDを非表示/違反報告)
山菜かるは - みーぬっ！さん、ありがとうございます！とても嬉しいです！夢野先生尊いですよね…！更新頑張りますね！ (2018年8月23日 19時) (レス) id: 68eb26fbea (このIDを非表示/違反報告)
みーぬっ!@コミュ低浮上気味(プロフ) - あ、会話に割り込んじゃったかな……すみませんm(*_ _)m (2018年8月22日 21時) (レス) id: fca7ce55ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山菜かるは | 作成日時：2018年6月16日 15時
