8 破壊阻止 ページ9
…怖かった。今にも倒れそう。
「グズマァ!!何やってるんだあぁ!!自慢のポケモン達にもっと破壊させてやれよぉ!!」
頭を抱え大声出すグズマさんに、肩がびくりと上がる。
「Aだったか、壊しがいのあるやつとして胸に刻んでおくぞ!」
…名前を覚えられた。博士、恨みますよ…
私と博士の間を通ってグズマさんは歩いて行く。
「…お前、ハウかよ」
後ろを振り返ると、ハウ君とヨウ君が立っていた。
「グズマさん…」
「島キングの孫だからってよ、島巡りをすることはないんだぜ。こなしたからって欲しいものが手に入るとは限らねぇからよ」
そう言ってグズマさんはマリエ庭園を出る。ハウ君、知り合いなのかな…?
「A!いい技だったぜ!魂が震えたよ!」
私の気も知らないで…
「そうだ!大事なものを渡すのをド忘れしていたぜ!」
そう言って博士が私の手に置いたのは、Zクリスタル。
「君が選んだモクロー、その進化系のジュナイパーに持たせるZクリスタルだ!」
フクスローの次…もうそろそろ進化しそうだけど…
「ところで、君が持ってるその覆面…マーレインからだろ?」
「あ、はい…ククイ博士に」
「僕からロイヤルマスクに返しておくよ!」
あ、はい…そうですよね!
覆面を渡す。博士はそれを懐に直すと、ハウ君達の方を見る。
「ハウ達も見てたんだね!」
「え、うん!」
ハウ君達は駆け寄ると、私を見るなりはしゃぎだす。
「Aの勝負すごかったねー!」
「ボスに勝つとは…やるなぁ…」
ポケモンも進化してて驚いた、と二人は言う。マリエ庭園につく前に進化したんだよね。
「ハウが島巡りで見つけるもの、いつかグズマにわかるといいね」
博士の言葉に、ハウ君は頷く。
「…そういえば、リーリエは?」
「います」
「アセロラも一緒!」
ヨウ君が聞くと同時に、リーリエちゃんがアセロラさんと歩いてくる。
「Aさんも博士も、スカル団とやりあうなんて…怖い人達だと聞きますので私、心配になります…」
技でぶつかり合えばどんなトレーナーも分かり合える、と笑い飛ばす博士。そして、ラナキラマウンテンへ向かい、博士は先にそこを離れた。
「…Aさん達も無理しないでくださいね…」
アセロラさんが私とハウ君の顔を見て、ニコリと笑う。
「マーマネの試練達成すごい!次の試練は11番道路を超えて、カプの村に来るんだよ!」
アセロラさんはリーリエちゃんを連れ、ついでにとヨウ君を荷物係に買い物へ行った。
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アオ - 新しい話ありがとうございます!何だろう、かなりシリアスな感じな筈なのにこのほのぼの感...。ハウ君とヨウ君は癒し系なのかな...?本当にこの2人のやり取りは大好きです! (2019年7月14日 16時) (レス) id: 8667d85b1f (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - わぁあ!更新待ってました…!とても好きな小説なので今か今かと楽しみにしてました!mintoさんの生存確認ともに出来て良かったです!ぜひ体調にお気をつけてこれからも頑張ってください!! (2019年6月30日 22時) (レス) id: 82351da6a8 (このIDを非表示/違反報告)
minto(プロフ) - ユリさん» 大変お待たせ致しました…!応援ありがとうございます! (2019年6月30日 19時) (レス) id: 202178676a (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 続き気になります。更新頑張ってください (2019年6月12日 18時) (レス) id: 2e6c718a02 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - もちろんこれからも応援させていただきます! (2019年4月20日 22時) (レス) id: c3f27a3751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:minto | 作成日時:2017年12月5日 23時