31 待つ間 ページ32
「A、そのミミッキュはお前のポケモンなのか?」
「あ、えぇと……違うんです……なんか着いてきちゃって…」
ミミッキュは後ろから特に何をする訳でもなく、静かに着いてくる。
「…心当たりは?」
「全く…」
「でもミミッキュはAのことを知ってるみたいロト!」
ロトムの言う通りだ。なぜか私に協力してくれる。私にはミミッキュの記憶なんて試練以外全くないのだ。
「…とりあえず、協力してくれてるならいいか…」
「…あの」
「着いたぞ」
「あ…は、はい…」
グラジオさんがなぜリーリエちゃんやほしぐもちゃんを知っているのか聞こうとしたが、タイミングが悪く乗船場に着いてしまった。
「ハウも待つんだろ?」
「もちろん!…ヨウ君を連れて来てくれると思います…!」
「そうか…あいつらは面白いよな…」
二人の絡みは確かに見ていて面白い。ハウ君に振り回されているヨウ君が見もの………いやそんなことはどうでもいいのだ。
「ハウはしまキングという偉大な祖父と向き合っている……オレには出来ないことだ。」
…ハウ君、何か悩んでたよね。大丈夫かな…力になれるならなりたいけど…
そんなことを考えていたら、いつの間にかミミッキュが目の前にいた。
「ひゃっ!?ま、ダメだよそういうの…!!」
「…クチナシさん?」
グラジオさんが私の後ろを見て驚いている。振り向いてみると、そこにはポータウンで会ったクチナシさんが居た。
どうやらクチナシさんが来たからミミッキュは前に移動したらしい。鳴くこともせず静かに来るもんだから私には心臓に悪い。
「…スカル団もポータウンで好き勝手してるだけならどうでもいいんだけどなぁ」
クチナシさんは私の方を向いた。
「ねえちゃん、おじさんしまキングなのよ。だから相手しなよ。」
「えっ!クチナシさんがしまキング…?」
じゃああの時参ったなって言ったのは…
「島巡りチャンピオンになるための経験ってのやるからよ」
私はモンスターボールを握る。
「…お願いします!」
「…ま、軽くね」
ハウ君達を待つ間の大試練……なんか、私の島巡りって普通じゃないよね?
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アオ - 新しい話ありがとうございます!何だろう、かなりシリアスな感じな筈なのにこのほのぼの感...。ハウ君とヨウ君は癒し系なのかな...?本当にこの2人のやり取りは大好きです! (2019年7月14日 16時) (レス) id: 8667d85b1f (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - わぁあ!更新待ってました…!とても好きな小説なので今か今かと楽しみにしてました!mintoさんの生存確認ともに出来て良かったです!ぜひ体調にお気をつけてこれからも頑張ってください!! (2019年6月30日 22時) (レス) id: 82351da6a8 (このIDを非表示/違反報告)
minto(プロフ) - ユリさん» 大変お待たせ致しました…!応援ありがとうございます! (2019年6月30日 19時) (レス) id: 202178676a (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 続き気になります。更新頑張ってください (2019年6月12日 18時) (レス) id: 2e6c718a02 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - もちろんこれからも応援させていただきます! (2019年4月20日 22時) (レス) id: c3f27a3751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:minto | 作成日時:2017年12月5日 23時