22 ポータウン ページ23
ポータウンに入る覚悟。ここに来る前から決めている。
「あ、ありますっ!」
「…まぁ、色々あるわな。おじさんもワケありでね。扉を開けて貰えるしよ。」
そう言うと男の人は扉を開けてくれた。
「…まぁ、ホネは拾ってやるしよ。」
「あ、ありがとうございます…」
少し怖いけど、いい人なのかな…わからないけど、開けてもらった扉の中に私は入った。
ーーー
外よりも強く降る雨。スプレーで落書きされた壁や床。全体的に暗く、奥には大きい屋敷が見えている。
「あん?なんかスカしたの来たぜ?どうする、どうする、どうするよ?」
「ほっときなよ。バリヤード……違った!バリケードどかしてまで相手するのもかったるいじゃん?」
「ダ・ヨ・ネー」
「帰れ帰れ!抜け道見つけない限り、どうせここに来れないじゃん?」
…バリヤード…確かに似てるよね。それは置いといて、言われた通り抜け道を探さないとこの先は行けなさそうだ。
「…どこかあるかな…」
キョロキョロと周りを見渡す。スカル団の事だしこういうの抜け道がどこかにあったり……
「…あった…」
「簡単だったロト」
あいつらが気づいてるかどうか知らないけど茂みにぽっかりと穴が空いた所を通り抜ける。
気づかれませんように…とこっそり抜けたいところだったが、したっぱの1人や2人なら行けるのでは?と思考がよぎる。
パキッ
あっ…
「…!?まじかよ!どうやってきたんだよ!スカしてんな!」
木の枝を踏んでしまい、その音でバレてしまう。そもそも距離も近いし、どっちにしろバレる運命だったのかも…
「ここまで来なきゃよかったと悔やませてやるよ!」
そう言ってしたっぱはポケモンを出した。うーん、やっぱりこうなっちゃうよね…
ーーー
「俺たちバリケードがなけりゃ弱いんだからよ!優しくしろよ!!」
そう言ってしたっぱ達は走り去って言った。なんか可哀想なことをした気分になってしまう…
…いやいや、こっちは捕まってるヤングースを助けに来たんだ。情は無用…!!
「ここのポケモンセンター…どうなってるロト?」
「えっ……流石にジョーイさんは…いないと思う…」
だってこんな…スカル団が沢山いるのに…ジョーイさんがいたら逆に何をしているのって…聞きたくなるよ…
「ちょっと気になるロト…」
「えっ!?ちょ、ロトム!!」
ロトムはカバンから飛び出すとポケモンセンターに向かって飛んでいってしまった。
139人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アオ - 新しい話ありがとうございます!何だろう、かなりシリアスな感じな筈なのにこのほのぼの感...。ハウ君とヨウ君は癒し系なのかな...?本当にこの2人のやり取りは大好きです! (2019年7月14日 16時) (レス) id: 8667d85b1f (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - わぁあ!更新待ってました…!とても好きな小説なので今か今かと楽しみにしてました!mintoさんの生存確認ともに出来て良かったです!ぜひ体調にお気をつけてこれからも頑張ってください!! (2019年6月30日 22時) (レス) id: 82351da6a8 (このIDを非表示/違反報告)
minto(プロフ) - ユリさん» 大変お待たせ致しました…!応援ありがとうございます! (2019年6月30日 19時) (レス) id: 202178676a (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 続き気になります。更新頑張ってください (2019年6月12日 18時) (レス) id: 2e6c718a02 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - もちろんこれからも応援させていただきます! (2019年4月20日 22時) (レス) id: c3f27a3751 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:minto | 作成日時:2017年12月5日 23時