21 強さの自信 ページ22
…赤色の花が咲く花園。オドリドリに花の蜜を吸わせると、フォルムチェンジ。メラメラスタイルになった。
「フラメンコみたいな姿だね〜」
「それどころじゃ!!ないロト!!」
赤くなったオドリドリの姿に見惚れていると、ロトムから頭をバシンッ、と叩かれる。
「いったい!…わ、わかってるよ…」
「まだ怖いとか言ってるロト!?」
怖いに決まってるじゃないか!スカル団が拠点にしている場所?いくらスカル団とはいえ大勢いると思うと恐ろしくて仕方がない。
「Aは強いロト!!いい加減自覚するロトー!!」
「じ、自覚ったってそんな簡単に…」
最初の頃の自分と比べたら強くなれたかなって思うけど…
「えっ、わっ!?何ジュナイ、へぶっ」
後ろに立っているジュナイパーに翼で顔を覆われる。
「モクローはAのおかげで強くなれたロト!Aが強くなったから、モクローも強くなってジュナイパーになったロ!」
「…そう…かな…」
まだしっかりと自信が持てない私に、ジュナイパーが大きく頷く。オドリドリも私の膝上に乗り、私に熱い視線を送る。
「それに早く女の子のヤングースを助けるロト!」
「…うん」
あの時、ヨウ君はすごく責任を感じたのだろうか。いつも笑顔でサポートしてくれていたけど…
「…もっと強くなれたら、皆も笑顔でいられるかな…」
「きっと、皆笑ってくれるロト!」
強くなったって思っていいのかな?いつまでも自分を否定し続けるのはダメだよね。
「…よし、行こう!」
1人で、なんて思ったけど…よく考えたら私にはポケモン達が居るじゃないか。
立ち上がり、ジュナイパーとオドリドリをボールに戻す。
ーーー
雨、の中でスカル団に勘違いされて勝負する私。私は中に入りたいだけなんです。
「島巡りの子供ってこんな強いのかよ!?」
「強いの嫌い!アンタ入れてあげない!!」
そう言うとスカル団のしたっぱ達は扉を開けると中に入り、素早く扉を閉めてしまった。
「あ…どうしよう…」
困った。ヤングースを取り返すも何も、中には入れないんじゃどうしようもない。
「ねえちゃん」
「…えっ、あっ、えっ?」
急に声をかけられ戸惑う。振り向くと、黒い服に、サンダルを履いた男の人が立っていた。
「なんだか入りたそうだけど、いいのかい?中に進むなら覚悟が必要だぜ?」
男の人はポータウンの入口の前に立つ。
「スカル団として生きるにしろ、スカル団と戦うにしろ…あるのかい?覚悟、ってやつ」
138人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アオ - 新しい話ありがとうございます!何だろう、かなりシリアスな感じな筈なのにこのほのぼの感...。ハウ君とヨウ君は癒し系なのかな...?本当にこの2人のやり取りは大好きです! (2019年7月14日 16時) (レス) id: 8667d85b1f (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - わぁあ!更新待ってました…!とても好きな小説なので今か今かと楽しみにしてました!mintoさんの生存確認ともに出来て良かったです!ぜひ体調にお気をつけてこれからも頑張ってください!! (2019年6月30日 22時) (レス) id: 82351da6a8 (このIDを非表示/違反報告)
minto(プロフ) - ユリさん» 大変お待たせ致しました…!応援ありがとうございます! (2019年6月30日 19時) (レス) id: 202178676a (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 続き気になります。更新頑張ってください (2019年6月12日 18時) (レス) id: 2e6c718a02 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - もちろんこれからも応援させていただきます! (2019年4月20日 22時) (レス) id: c3f27a3751 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:minto | 作成日時:2017年12月5日 23時