【ポケモンSM】君と出会えた喜び【ハウ】

初めてのバトル ページ7

リリィタウンから出ようとした時、前から男の子が走ってきた。そして急にその男の子はこう言った。
「なーなー、ポケモン勝負しようよー！」
「ひゃっ!?ひゃい!!?」
あまりにもフレンドリーで、しかも勝負しようと誘われパニックになる。
「はっはっはっ！急ぐでない！名前も言わずに勝負もあったものではないな」
ハラさんがあとから出てきて、そっとハラさんの後ろに隠れる私。
「ごめんねー？おれねーハウ！島キングの孫！でねーアシマリがパートナー！」
「お、お孫さんっ!?」
驚いた。まさかハラさんの孫だなんて。でも名前が似てなくもない……。
「ねー君のモクローもすごくかっこいいなー！」
「あ、ありがとう…」
「うん！だからねーポケモン勝負しよー！」
り、理由になってない!!第一ポケモン勝負なんてしたことない!!
「君が来るの待ちきれなくてー、あちこち探してたんだー！」
…探してたんだ。もしかして博士が言ってたのってハウ君だったのかな？
「私…ポケモンさんが傷つく勝負はちょっと苦手ですが…応援しますね」
リーリエちゃん…優しいなぁ…
「初めてのポケモン勝負だね！ポケモンの技を繰り出し、勝敗を決めるんだぜ！」
でも…よくテレビで勝負しているのは見たが…自分がするなんて…
「孫の相手をお願い出来ますかな？」
「相手、してくれる？」
ハウ君の目を見ると物凄く楽しみにしている目だ。さすがに断れない。
「よ、よろしくお願いしますっ…！」
私の精一杯の挨拶。
「では、ポケモン勝負、始めませいっ！」
こうして、私の初めてのポケモン勝負が始まった。
「いけっ！アシマリっ！」
ハウ君はアシマリを出した。こっちも出さなきゃ…
「モ、モクロー！いっ、いけっ！」
緊張の余り噛み噛みで恥ずかしい。
確か本で呼んだことがある。くさタイプはみずタイプに効果抜群だと。アシマリはみずタイプだから…
「モ、モクロー！このは！」
指示通りにモクローはこのはを出し、攻撃は命中した。
「アシマリ、たいあたり！」
モクローが着地した瞬間にたいあたりをくらい、モクローは後ろに転げた。でもすぐに体制を整えた。
「もう1回たいあたり！」
しかしその間にも攻撃をされ、またモクローは転がってしまう。まずい、このままじゃ負ける。
「モクロー頑張って！このは！」
「たいあたり！」
それは同時だった。思わず目をつぶってしまう。ゆっくりと目を開けると、そこにはアシマリが倒れた姿があった。
「うっわー！」
私は初めての勝負で、勝てた。

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