苦しくて、変。 ページ42
「いやーいい勝負だったー！」
頭の後ろで手を組むハウ君。確かにいい勝負だった。ピカチュウ同士の戦いが熱かった。
「Aとポケモン達、息合いすぎー！」
「そうかな…？」
すごいねー、と褒めてくれるハウ君。私が負けたら褒めるよりも悔しがるかな…
「それにしても…オシャマリ可愛いね！」
ハウ君のアシマリも進化してオシャマリになっていた。スカートのようなヒラヒラが可愛い。
「これでもオスだけどねー」
「…えっ？あっ!?お、男の子なのっ!?」
…ポケモンはオスとメスで姿が変わらないものがほとんどだっけ？紛らわしいものだ。
「ポケモン勝負は勝ったり負けたりだからーとにかく楽しまないと損だよねー」
勝負に勝ち負けは付き物。だからこそ楽しむ…それがハウ君の考え方のようだ。
「おれオハナ牧場見てくるねー！」
「あ、ま、待って！」
行こうとするハウ君の手を掴む。ハウ君がキョトンとして私を見た。
「…バトル、楽しかった！また、よろしく…！」
「…うん！よろしくねー！」
そう言ってハウ君は笑顔で手を振って走っていった。見送った後、私は早々とポケモンセンターに足を運ぶ。
「…どうしよう」
ポケモンセンターに入りすぐにフクスローを出す。何事かとフクスローが首を傾げる。
「…何かね、ハウ君と話してたら心臓が変…」
苦しい気がする。ハウ君の笑顔を見る度少し心臓がきゅって。
「…フクスローに話しても意味無いかな？」
そういうとフクスローはそんな事ないと言うように羽をばさばさと振る。そして胸を張り手を当てる。もっと頼ってもいいってことかな？
「…ありがとう、フクスロー…！」
頭を撫で、ボールに戻す。そしてハウ君との戦いで疲れたポケモンをジョーイさんに預ける。待っている間にカフェスペースの椅子に座りため息をつく。
「…なんだろうな…」
机の上に伏せたままだらだらしているとジョーイさんがポケモンを届けに来た。ポケモンを受け取り、少し買い物をしてポケモンセンターを出る。
「…オハナ牧場行こっか…」
「牧場楽しみだロ！」
テンションが上がって出てきたロトムに驚きつつも私は牧場へと足を運ぶ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜にゃん♪ - カルム！？セレナ！？え？は？Σ(ﾟДﾟ) (2020年6月2日 2時) (
レス) id: 1c21c55e5d (このIDを非表示/違反報告)
minto(プロフ) - 39さん» ありがとうございます！楽しんでいただけて嬉しい限りです〜！ (2017年12月30日 14時) (レス) id: 3868acd3c0 (このIDを非表示/違反報告)
39 - え、マジか。なんだ、この胸の高鳴りはぁ！早く続き読みたいよぉ！応援しています！なんかもう一人の子との性格がいっちしたんだが！？w (2017年12月29日 9時) (レス) id: 77d327cdc9 (このIDを非表示/違反報告)
minto(プロフ) - TAYOさん» ありがとうございます！面白いと思っていただけて嬉しい限りです。更新頑張ります！ (2016年12月31日 21時) (レス) id: eb00bce776 (このIDを非表示/違反報告)
TAYO - ハウ君、可愛い〜！ この小説、面白いですね！！ 更新、頑張って下さい！ (2016年12月31日 19時) (レス) id: ef0d0d66f1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：minto | 作成日時：2016年12月9日 4時
