アーカラ島到着 ページ38
「あらよっと！」
そう言ってハウ君がヨットから降りた。それに私とリーリエちゃんは顔を見合わせる。
「あらよっと！と言いながらヨットから降りたのは…もしかしてギャグでしょうか？」
苦笑いのリーリエちゃんが言う。
「えー！A、こういう時どーするのー？」
助けを求めるハウ君に私は面白いよ、とフォローする。ハウ君はニッと笑い頷いた。
「博士ー！」
ハウ君が博士を呼ぶと、博士はドヤ顔で言い放った。
「バスでふっとばす、とかね」
それを聞いたリーリエちゃんの目が一瞬点になる。ほしぐもちゃんは面白かったのか笑っている。私は…どう反応していいのかわからなかった。
笑うハウ君と博士、呆れる私とリーリエちゃんに女性の人の声がかかる。
「相変わらず白衣を引っ掛けるスタイルなんだね、ククイ」
声がした方へ向くと肌の黒い女性と、緑髪の女の子がいた。
「それ初対面の人驚くでしょって言ったよね？」
「…ほしぐもちゃん、バックに戻ってください」
不安になるリーリエちゃんに、博士は大丈夫だ、と言った。ククイ博士の知り合いかな？
「あんた達初めまして。あたしはライチ」
「はい！まいどどーも、あたしはマオ！キャプテンしてまっす!!」
落ち着いたライチさんに、元気なマオさん。
「あんた達の顔を見に来たら出前してたこのコに会ってね」
「はい！あたしの試練は素材の良さを光らせます！」
素材の良さ？イリマさんとの試練とはまた違うのだろうか。
マオさんは私とハウ君の前に来て言った。
「特にあなたとあなた！ポケモンいい感じ！」
「えっ、あ、ありがとうございます…」
私の人見知り発動。初めて会う人とは上手く話せません。
「アーカラ島のキャプテンはマオの他にも居るけどね」
アーカラ島のキャプテンは1人じゃないのか。何人居るのだろう。
「で、あんたら。これからどうするの？」
「ああ！2人に任せるよ、2人の島巡りだからね！」
私達に任せる…とりあえず、するべき事は試練に挑む事だろう。他には、まぁ鍛えるとか…買い物とか？
「そうだね…じゃああんたら、ポケモンと一緒に島巡りを楽しんでよ。あたしもあんたらとのポケモン勝負を待ってる。今から期待してるからね！」
そう言ってライチさんは歩いて行った。マオさんは私達に手を振り、ライチさんの後を追いかけた。
「心配しているのに素直になれない…相変わらずのライチさん。優しい島クイーンだな」
ライチさんは島クイーンなのか。まぁそういう関係の人かな、とは思っていたけど…ね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜にゃん♪ - カルム！？セレナ！？え？は？Σ(ﾟДﾟ) (2020年6月2日 2時) (
レス) id: 1c21c55e5d (このIDを非表示/違反報告)
minto(プロフ) - 39さん» ありがとうございます！楽しんでいただけて嬉しい限りです〜！ (2017年12月30日 14時) (レス) id: 3868acd3c0 (このIDを非表示/違反報告)
39 - え、マジか。なんだ、この胸の高鳴りはぁ！早く続き読みたいよぉ！応援しています！なんかもう一人の子との性格がいっちしたんだが！？w (2017年12月29日 9時) (レス) id: 77d327cdc9 (このIDを非表示/違反報告)
minto(プロフ) - TAYOさん» ありがとうございます！面白いと思っていただけて嬉しい限りです。更新頑張ります！ (2016年12月31日 21時) (レス) id: eb00bce776 (このIDを非表示/違反報告)
TAYO - ハウ君、可愛い〜！ この小説、面白いですね！！ 更新、頑張って下さい！ (2016年12月31日 19時) (レス) id: ef0d0d66f1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：minto | 作成日時：2016年12月9日 4時
