【ポケモンSM】君と出会えた喜び【ハウ】

島巡りの難関へ ページ31

橋を渡り、リリィタウンへと向かう。ハウ君はアシマリを抱え、気分良さそうに歩いている。
「ねーねー、Aは将来の夢ってあるー？」
「え？将来の夢？」
突然将来の夢を聞かれる。将来の夢…島巡りをしている以上チャンピオンになるべきなんだろうか。
「おれはーじーちゃんより強い島キングになるー！」
それでもってチャンピオンを目指す、と言うハウ君に私は尊敬する。
「まだ決まってないかも…」
「そっかーゆっくり探したらいいよー！」
ハウ君の言う通り、ゆっくりと探して行こう。
そんな話をしている間にリリィタウン手前に着いた。
「おー！Aにハウ！」
「昨日は夜でしたので…ゆっくり休めましたか？」
博士とリーリエちゃんが待っていた。野宿楽しかったー、と言うハウ君に野宿をしたのかと驚く2人。言い出しっぺはヨウ君です。
「試練をこなした2人とポケモン達の勝負…どんな技に魂をこめて繰り出すのか楽しみだぜ！」
「トレーナーではない私にも凄いことだとわかります」
リーリエちゃんがそう言うと、ほしぐもちゃんの声が鞄の中から聞こえた。
「メレメレ島の島キング、ハラさんは強いぜ！かくとうタイプを使いこなすトレーナーだよ！」
かくとうタイプ…ひこうタイプのモクロー、ツツケラ、オドリドリが有利かも。
「おれーAとじーちゃんの勝負ー楽しみだよー！」
ハウ君は観戦するんだ…その後戦うのかな？モクローは私の頭からハウ君の頭に乗る。
「モクローも頑張ってねー」
そう言ってハウ君はモクローを撫でる。嬉しそうにモクローは鳴く。
「茂みの洞窟の試練達成おめでとう！お疲れ様ですな」
ハラさんの声が聞こえ、モクローは私の元へ戻ってくる。
「で、島キングであるわしと勝負するかい？」
ハラさんからのバトルの誘い。答えはもう決まっている。
「…是非とも！お願いします…！」
モクローを抱え、深々と頭を下げる。するとハラさんは言った。
「わしも待ちかねていたのだ！」
私は広場に行き、台に上がる。ハラさんは四股を踏み、手を前に出す。
「…せいっ！…お待ちしておりました。島巡りに挑む者達よ。改めてあいさつをしますかな。メレメレ島の島キング、ハラと申します。メレメレ島、最後の試練にして島キングとのポケモン勝負！その名も大試練！Aよ、カプ・コケコに輝く石を託された君と！パートナー、モクロー達の全力、見せて頂こう！こちらも全力、鬼のハラで行きますぞ！大試練っ！始めぃっ！」
島巡りの難関、大試練開始だ。

いざ、大試練開始→←目覚めの朝

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す