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81話 ページ40

『はぁなんなんだあの人は
いつもちゃらんぽらんな癖して変にカッコイイんだから』

とブツブツ独り言を呟くA
そんなAの後をつける2つの影が忍び寄る

『あ、そう言えば土方さん大丈夫かな?』

と後ろを向くと刀をぬきAに攻撃してくる2人の攘夷志士

「天誅!」

『なんでこんな時にくるかな?
今日僕は休みだって言うのに』

と右手には刀を左手には銃を持って刀は首に銃は額につける

『全く休みの日なのになんで刀に銃を使わないといけないのかな?
それにそんな実力で僕を倒そうと思っても無理だよ
僕ごときを倒せないと国なんて守れやしない』

「女のくせに」

と銃を突きつけた方の攘夷浪士がポツリと呟く
その声が聞こえたAは目の色を変える

『その言葉は聞き飽きたや
それじゃぁねバーン』

とAが言うと1発の銃声と悲鳴が鳴り響く

『あ、ごめんね
ついイライラしちゃったや』

と目には未だに殺気が残っている
周りにいた人も1歩引く

『ありゃやらかしちゃったかな
まぁ君があんなこと言わなきゃこんな事にはならなかっただろうに』

と2つの動かなくなった人だったものを見てそう言うA
彼女は持っているものを直して今度は汚れた着物を変えるために真選組の卓所へと歩いていく

『あーあこの着物お気に入りだったのになー
女中さんの仕事も増やしちゃうだろうし
やっちゃったな』

なんて考えながら進んでいく足取りは少し重かった

「あらAちゃんまた暴れたの?」

『今回は不可抗力ですよ
だって後ろ振り返ったら殺気ありありの攘夷浪士が襲ってきたんだからさー』

「それは大変だったねー
早く着替えてきな
それ洗っておくから」

『ありがとうございます』

とAは女中さんに返り血のついた着物を渡す

「今からはちゃんと気をつけるんだよ」

『はーい』

と言うAは今から飲むお酒に身を寄せており浮かれてしまっている

「総長っていうのも大変だねぇ」

なんて声はAには届かず空気に揉まれ消えていった

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2018年7月24日 17時

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