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腕を掴んだまま顔を近づけてくる成宮さんに困ってしまって顔を背けようとするとーー
「まじこれ洒落になんねーから、やめろ」
御幸先輩が間に入ってきて、成宮さんの腕を掴んだ。
あまりに怒った表情なので、成宮さんも一瞬怯んで私の腕を掴んでいた手を離した。
「な、何だよ一也!!別にお前には彼女がいるんだからいいじゃん!!」
「別れたから」
浅村さんが成宮さんを狙っていた事を思い出して、申し訳なくなってしまう。
私が絡まれたせいで、成宮さんのいるここまで迎えに来てもらうことになってしまったんだ…
「そうだとしてもさ!Aと付き合ってるわけじゃないんでしょ?なら、いいじゃん!!」
「付き合ってねーけどだめ」
直接、御幸先輩から好きだとは言われたことなんてないけど…この言葉にドキドキしてしまって。
文句を言う成宮さんから守ってくれるかのように、自分の背中に私を隠してくれるのが嬉しい。
「おい鳴、もう諦めろよ」
「チューしてもらえる状況じゃねーだろもうこれ」
周りの人に説得されて、渋々諦めてくれた様子
「…じゃあせめて握手だけして」
しょんぼりしている成宮さんに、握手くらいならと思って近づいて手を差し出した。
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HIKARU(プロフ) - アオチーさん» コメありがとうございます^^ そう言ってもらえると励みになります!頑張ります! (2020年3月19日 23時) (レス) id: ba4c02fd2d (このIDを非表示/違反報告)
アオチー(プロフ) - 続きが楽しみです!!頑張ってください! (2020年3月19日 21時) (レス) id: 3f20b2e02d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HIKARU | 作成日時:2020年3月13日 4時