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「お前にだけは…そんな風に言ってほしくなかった」
少し震える声に思わず目を開けてみれば、涙がうっすら浮かんでるような気がして。
倉持先輩が涙を見せるなんて思ってもなかったからびっくりして何も言えずに戸惑ってしまう。
「…昨日はキスして悪かった。御幸と幸せにな」
呆然としている私を置いて、部屋から出て行く倉持先輩の背中をただ黙って見ることしかできなかった。
倉持先輩がいきなりキスをしてきたのが悪いって、寧ろこっちが被害者だと思うのに…
どうしてこんな嫌な気持ちになるの?
倉持先輩の言う通り、私はただ見た目だけであの元カノと似合うって軽々しく言ってしまった。
性格だって知らないはずなのに…
それは確かに私が悪かったのかもしれない。
だけど……
考えても考えても結局は嫌な気持ちになってしまってでも考えるのをやめたくてもできなくて。
倉持先輩の悲しそうな表情と責めるような言葉が頭に響いて私のことを苦しめたーー。
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HIKARU(プロフ) - アオチーさん» コメありがとうございます^^ そう言ってもらえると励みになります!頑張ります! (2020年3月19日 23時) (レス) id: ba4c02fd2d (このIDを非表示/違反報告)
アオチー(プロフ) - 続きが楽しみです!!頑張ってください! (2020年3月19日 21時) (レス) id: 3f20b2e02d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HIKARU | 作成日時:2020年3月13日 4時