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キスされる…!そう思って、きつく目を瞑っても唇に感触が伝わってこなくて。
恐る恐る目を開ければ、楽しそうにニヤニヤする御幸先輩と目が合って恥ずかしくて死にそうになった。
「キスされると思った?」
「ほんと最低…!」
怒って睨みつければ、怒んなよ。と頭を撫でてきてこの甘い空間に酔いそうになる。
まるでこれじゃあ付き合ってるみたい…
「なあ…俺のこと今でも好きか?」
私を抱きしめたままそう呟く御幸先輩の言葉に考え込んでしまった。
私、今キスされるの待ってた…?
御幸先輩にキスされるの嫌じゃないんだきっと…
倉持先輩への気持ちはどうなったの…?
完全に消えた?
疑問が次から次へと浮かんできて答えられない。
「即答じゃないって事は…少なからずまだ倉持に気持ちがあんだろ?」
「え…」
「別に倉持に気持ちがあってもいいから俺は付き合いたいって思ってんだけど。どう?」
「……中途半端な気持ちのまま付き合うのは…」
少し納得のいかない顔をした御幸先輩だったけど、その後いつもの顔に戻ってーー
「真面目だなー。わかった、待ってるよ俺」
そう言って突然、頰にキスされて耳まで熱くなるのがわかった。
「これがクッキーのお礼な」
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HIKARU(プロフ) - アオチーさん» コメありがとうございます^^ そう言ってもらえると励みになります!頑張ります! (2020年3月19日 23時) (レス) id: ba4c02fd2d (このIDを非表示/違反報告)
アオチー(プロフ) - 続きが楽しみです!!頑張ってください! (2020年3月19日 21時) (レス) id: 3f20b2e02d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HIKARU | 作成日時:2020年3月13日 4時