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倉持
「俺、前までお前の方がAのこと幸せにできるだろうなって思ってたけど…違ったわ」
何も言い返す事ができなくて拳を強く握る。
「最近のお前の態度見てるとまじで呆れるよ」
御幸がいつの間にかAを名前呼びにしている事もずっと気に食わなかったけど…
御幸と仲良くしているのをあいつに当たったり機嫌を悪くしてしまったのは本当に大人気なかった。
黙る俺の横を通り過ぎて歩き出す御幸に何も言えなくて、しばらく立ち尽くしていた。
すると、前から今度はAが走ってきて俺を見るなり驚いた顔をしている。
「倉持先輩!!」
「Aすまなかった」
いきなり謝り出す俺に慌てて、今度は逆に俺に謝ってくるけどAは何も悪くねえ。
「俺ほんとに大人気なくて…」
「いやいや、こっちも嫌な思いさせちゃったし」
それはAのせいじゃねえのに、必死に謝ってくれるのを見て本当に申し訳なくなる。
「倉持先輩に会えて謝れてよかったです。そういえば御幸先輩見ませんでしたか?」
さっきまでAに会えて謝れた事に少しホッとしていれば、御幸の名前を聞いてその気持ちが消える。
大人気ないと思いながらも、やっぱりAの口から御幸の名前が出ると嫌な気持ちになって。
御幸とAが二人で楽しそうに花火を見ていた光景が嫌でも頭に浮かんでくる。
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HIKARU(プロフ) - アオチーさん» コメありがとうございます^^ そう言ってもらえると励みになります!頑張ります! (2020年3月19日 23時) (レス) id: ba4c02fd2d (このIDを非表示/違反報告)
アオチー(プロフ) - 続きが楽しみです!!頑張ってください! (2020年3月19日 21時) (レス) id: 3f20b2e02d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HIKARU | 作成日時:2020年3月13日 4時