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倉持
言葉通り、最近Aのずっと近くにいてあいつの顔を赤くさせている御幸に腹が立っていた。
それにAにも。
簡単に御幸に頬染めやがって…
御幸のことがずっと好きだったのは知ってるが、さすがにこれは見てられない。
いい感じじゃね?なんて思っていた矢先の事だから余計に苛立ちもでかくなる。
「来週の祭りどうする?」
「彼女いねーし、ナンパでもすっかなー」
クラスの奴らの話を聞いて、ハッとなる。
祭り…そうだ!祭りにあいつを誘おう!
地区予選前で練習もハードになっているだろうが、夜中まで練習するわけでもねーし。
祭りに行ける時間は十分ある。
御幸の前に声掛けとかねーとなと思い誘うが。
「ごめんなさい。実は春乃とか沢村君達と一緒に行く約束しちゃって…」
まさかバカ村のせいで断られるとは思ってなかった。
あの野郎ぜってーしめてやる…
「倉持先輩も一緒に行きますか?」
「いや、いい」
今年も去年同様、自主練だな…
本当は一緒に行きたかったが、仕方がないと諦めて練習へと戻った。
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作者名:HIKARU | 作成日時:2020年3月5日 13時