好きな人は彼女持ち。２【ダイヤのA】 (ページ24)

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東条

夕食を食べ終えて一度、部屋に戻ろうとすると寮の方が騒がしくて何やら人が集まっている。

「いい加減にしろテメェら！！」

伊佐敷先輩がキレていて、その近くには御幸先輩と倉持先輩が立っていた。

二人とも機嫌の悪そうな顔をしている。

「何かあったのか？」

様子を見ていた信二に尋ねてみるも、二人が怒鳴り合いをしていて原因はわからないらしい。

でもさ、この二人だと考えられる原因なんて俺の中では一つしかないんだよな…

Aちゃんのことなんじゃないかなって。

伊佐敷先輩に何かを言われた後、御幸先輩は部屋へと入っていき。

倉持先輩も怖い顔をして何処かへと消えてしまった。

「テメェらも散れ散れ！」

伊佐敷先輩に促され、俺達野次馬もその場を離れる。

風呂に入ると先輩達がさっきの喧嘩の話をしていて、やはりAちゃん絡みだということがわかり。

御幸先輩と抱き合ってたという噂も耳に入った。

「おい東条、お前このままでいいのかよ」

浴槽に浸かっていると、信二がいきなり声をかけてきてその言葉にビクッとした。

「Aのことだよ。お前あいつのこと好きだろ？俺が気づかねーとでも思ってんのか？」

まあ、信二にはバレてると思っていたけどこのタイミングで言われると思ってなかったら少し焦った。

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