42 ページ43
.
急いで周りを見回すも見当たらなくて。
御幸先輩も泥だらけになりながら必死に探している。
「見つかんねーな…」
「すみません…」
「いや、悪いのは俺だろ、謝んなよ。後は自分で探すからもう行って大丈夫だぞ」
そういうわけにはいかないよ。
御幸先輩の言葉を無視して探すけど、やっぱりどこにもなくて見つからなかった。
「ずぶ濡れだし早く着替えてこいよ、ほら」
御幸先輩が鞄からタオルを出して渡してくれる。
「ありがとうございます…じゃあ、これ」
もう既にお互いずぶ濡れだったけど、御幸先輩に傘を強引に渡して昇降口へと走った。
ひゃーほんとにずぶ濡れだ。
御幸先輩のタオルを使えば、当たり前だけど御幸先輩と同じ匂いがして胸が締め付けられる。
やっぱりまだ御幸先輩のこと……
いやいや、そんなこと考えてる場合じゃない
タオルで濡れた所を拭きながら教室へ戻ってノートを取ってきた。
あれだけ探しても見つからなかったって事は、もしかして他の所で落としたんじゃ…?
そう思い、踵を返して部室には向かわず二年の教室へと向かった。
御幸先輩の教室の前まで来たけど、中から人の声が結構聞こえてくるし……
それにこんな格好だしと躊躇っているとーー
「どうすんの、そのネックレス」
ネックレスという言葉が出てきて、悪いことなんてしてないのに思わず足を止めて固まってしまった。
.
87人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
HIKARU(プロフ) - 蝶乱さん» コメントありがとうございます^^ 頑張ります!! (2020年3月5日 17時) (レス) id: e2128e8a6d (このIDを非表示/違反報告)
蝶乱(プロフ) - はじめまして!全然読みにくくなんてありません!むしろ面白くてめちゃくちゃ更新を楽しみにしおります!第2目も頑張ってください (2020年3月5日 12時) (レス) id: f2a4c0900f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:HIKARU | 作成日時:2020年3月1日 13時