好きな人は彼女持ち。１【ダイヤのA】

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東条


朝、沢村と信二と一緒に教室に向かっていたが何やら沢村の機嫌が悪い

あの野郎…とか体がまじいてえ…とかブツブツ言ってて、大体予想はつく。

犯人は倉持先輩だろうな


「倉持先輩にきかれたら殺されんぞ」

「今いねーからいんだよ、あの野郎わざわざ俺の目の前でクッキー食うことねーじゃねーか…」


ん…？クッキー？

沢村の物をあげたのか？

いや、でも確か昨日沢村の分は伊佐敷先輩達に奪われて食べられていたような…



「ねえ沢村、倉持先輩も貰ってたの？」

「ん？ああ、何か俺らと同じの持ってたぞ。しかもハートの形したやつ食ってたし…」


許せん。と言いながら怒る沢村

ん？ん？ハートの形？

確か俺のにはそんなの入ってなかったはずだけど。


「信二、ハート入ってた？」

「いや？星とか動物とかだった気がすっけど」


待て待て待て待て待て。

一体どういうことだ？

俺が知らないだけで実はもう付き合ってたりすんのかあの二人。


すごい些細な事だけど胸がモヤモヤしてしまう。

たまたまハートの形が倉持先輩に入っていただけで何も意味なんてないことだってあるのに…



「おい東条、顔怖いけど大丈夫か…？」


沢村に心配されてハッとなる。

大丈夫。と伝えるも、ずっと頭から離れなくて早くAちゃんと話さなきゃと思った。


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