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一体なんであんなに怒っていたんだろう。
突然あんなに怒りをぶつけられてビックリした。
でも当たり前のように御幸先輩の腕を掴んだり、堂々と自分のものだと宣言したり……ずるいな。
…はあ、だめだ。
やっぱりまだ胸がモヤモヤする。
あれからすぐに後片付けに戻って、全て済ませてから帰り支度をしていると金丸君に声を掛けられて。
「おいA、疲れてる所わりーが今から少し付き合ってくんねーか?」
「いいけど…どうしたの?」
「…来りゃわかる」
着いたのは寮の部屋の扉の前で、中に入ると沢村君と降谷君と秀明君が座って勉強をしていた。
「うぅぅ…わからねー!!!!」
「……ボール投げたい」
「今度こそいい点取らなきゃ部活出られないだろ?わかるまで付き合ってやるから頑張ろうよ」
「こいつらさっきからあんな感じでよ、お前来たら少しは変わるんじゃねーかなって」
秀明君、金丸君と一緒に沢村君達の勉強をみてあげることになってしまった。
私も人に教えられるほどそんなにいい成績ってわけじゃないんだけどな…
「お前は教えるというより、こいつらの癒し的な感じで呼んだだけだから座ってくれてりゃいい」
「え!なにそれ!」
「おいお前ら、ちゃんと勉強頑張ればAからご褒美がもらえんぞ。頑張れ」
勝手に話を進められ、慌てて止めるも遅くて…
二人がやる気を出してくれたみたいだったから、黙って見守ることにした。
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HIKARU(プロフ) - 蝶乱さん» コメントありがとうございます^^ 頑張ります!! (2020年3月5日 17時) (レス) id: e2128e8a6d (このIDを非表示/違反報告)
蝶乱(プロフ) - はじめまして!全然読みにくくなんてありません!むしろ面白くてめちゃくちゃ更新を楽しみにしおります!第2目も頑張ってください (2020年3月5日 12時) (レス) id: f2a4c0900f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HIKARU | 作成日時:2020年3月1日 13時