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御幸
あれからAが俺に絡んでくる事がなくなったし、必要最低限の会話の回数さえ減った。
あんな事があったんだから当たり前だよな
「今度の練習試合、あの稲城実業も来るんでしょ?」
野球部のマネでもないのに、どこでそんな情報を手に入れてきたのか…
結菜が興奮しながら俺の机を叩く。
「来るみたいだな」
「お願い!!成宮君に会わせて!」
普通、彼氏に他の男に会わせろとか言うか?
申し訳なさそうにするどころか、目をキラキラ輝かせて俺の方見てくるし…
鳴に会いたいなんて物好きな奴もいるもんだな。
「お前何言ってるかわかってんの」
「わかってるよ?でもさ、成宮君ってすごい有名人じゃーん!!一度でいいから会ってみたいの!」
嫌そうな雰囲気を出しても一歩も引かない結菜に少し苛立ちを覚えたが渋々、了承した。
惚れた弱みってやつだろーな
「やったー!!土曜だよね?楽しみにしてる!」
「…ったく。しょーもねー女だな」
「へへ、ごめーん。一也大好き!」
ニコニコ嬉しそうな顔しやがって。
少しはこっちの気持ちも考えろっつーの
土曜、青道高校で練習試合があり何校か来る予定になっていた。
その一つに鳴のいる稲城実業
それから他の県の強豪校が来る予定だ。
全く、こっちは遊びじゃねーのにあんなに浮かれやがって……
それでも嬉しそうな顔が見れて、頰が緩んでしまう俺って重症なのかもしれねーな
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HIKARU(プロフ) - 蝶乱さん» コメントありがとうございます^^ 頑張ります!! (2020年3月5日 17時) (レス) id: e2128e8a6d (このIDを非表示/違反報告)
蝶乱(プロフ) - はじめまして!全然読みにくくなんてありません!むしろ面白くてめちゃくちゃ更新を楽しみにしおります!第2目も頑張ってください (2020年3月5日 12時) (レス) id: f2a4c0900f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HIKARU | 作成日時:2020年3月1日 13時