好きな人は彼女持ち。１【ダイヤのA】

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御幸


Aの傘を差しながら、しばらく探したがやっぱり見つからず仕方なく部活へと向かった。

どこか他の所で落としたのか…


泥だらけで濡れた服を脱ぎ練習用の服に着替えて、ブルペンへ向かうもAの姿が見当たらない。

他のマネはもう全員揃って動いてんのに…


不思議に思っているとバタバタと慌てた様子の礼ちゃんが監督に何かを伝えている。

そして、そのまま礼ちゃんはどこかへと行ってしまったのだった。


「どうしたんだろうな？」

「さあな？」


監督は俺達にその内容を伝える事はなくて、何かあったんだろうぐらいにしか思わなかった。



しばらくすると、左頬を赤く腫らせ泣いた後がわかるAが礼ちゃんと来てみんなの視線を集めている。

監督に何かを謝ると、着替えに行くのかブルペンを後にした。


「Aちゃん泣いてたっぽくなかったか？」

「みたいだな…」


さっきまで俺と一緒にいたからか、俺のせいで何かあったんじゃないかと少し胸がざわつく。


その後チラチラと見ると、本人は隠してるつもりだろが泣きそうなのが伝わってきて地味に気になる。




練習が終わり、Aに声を掛けようと思ったが礼ちゃんが俺の所に来て信じられないことを伝えてきた。

結菜とAがケンカしたって


意味がわからず頭に？マークが沢山浮かび、一目散にAに声を掛けた。


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