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「おまたせ!…って…何かいい事でもあった?」
「え!どうしてわかるの?」
「いや、わかるよ。ニヤけすぎ」
苦笑いする東条君の言葉で、急いで自分の頬に手を当てるけどどうしてもニヤけてしまう。
聴きたかったCDを貸してもらい鞄にしまった。
「ありがとね東条君、また明日!」
「遅いし送ってこうか?」
「ううん、平気だよ。本当ありがとね!」
大きく手を振って寮を後にする。
自動販売機の前を通ると倉持先輩がジュースを買っていて目が合った。
「お疲れ様です」
「おつー。一人で帰んのか?」
「はい」
ふーんとだけ言うと、ジュースを飲み始めた。
何できいてきたのだろうか…
お辞儀をしてその場から少し離れるとーー
ガシャン!
後ろから大きな音が聞こえて振り返る。
「俺も行くわ」
ジュースを飲み終えた倉持先輩が隣に並んだ。
さっきの音は缶を捨てた音だったんだ…
「え、でも…」
「欲しい漫画買いに行くだけ」
なんだ。と思ったけど、よく考えたら練習着の服のままで汚れているのに買い物?
もしかして一応心配してくれてるのかな…?
「ありがとうございます…」
「何だよ、別に欲しいもんあるだけだし。ついでだから送ってくだけだ、御幸じゃなくてわりーな」
「なっ……!な、何を言ってんですか!!」
「ヒャハハ!!!そんな慌てんなよ!バレバレだっつーの」
行くぞ。と言われ一緒に歩き出す。
何だかんだ言って優しい倉持先輩
「ありがとうございます」
「さっきもきいた」
二人で話しながら歩く道は、いつもより短く感じた。
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HIKARU(プロフ) - 蝶乱さん» コメントありがとうございます^^ 頑張ります!! (2020年3月5日 17時) (レス) id: e2128e8a6d (このIDを非表示/違反報告)
蝶乱(プロフ) - はじめまして!全然読みにくくなんてありません!むしろ面白くてめちゃくちゃ更新を楽しみにしおります!第2目も頑張ってください (2020年3月5日 12時) (レス) id: f2a4c0900f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HIKARU | 作成日時:2020年3月1日 13時