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あの言葉を御幸先輩に言われてから、なるべく近づかないように自分なりに頑張った。
本当は今でも好きだし、好きな気持ちを消したくないけど私の気持ちは彼にとって迷惑なのだ。
彼女がいるのだから当たり前なのかもしれない。
わかってたけど、今まで考えないようにして過ごしてきた自分に御幸先輩から釘を刺された気がした。
好きになられても困るとーー
部活中も授業中も頭から離れなくて、意識していないと今すぐにでも泣いてしまいそうになる。
どうしてこんなに好きなんだろう…
なんでこんなに好きになってしまったのだろう…
「ちょっとA何やってんのよ!」
部活中、集中できなくてミスを連発してしまい幸子先輩に怒られる。
すみません。と謝り、部活に集中しようとすればするほど御幸先輩の言葉が頭に響く。
そんな私の様子に東条君が気づいてくれて、部活終わりに話を聞いてもらうことになった。
やっぱり東条君は優しいな…
無事に部活も終わり後片付けも終えて東条君を待っていると女の人の声が聞こえてきた。
「一也お疲れ様、今日もかっこよかったね!」
「はっはっは。だろ?」
浅村さんは御幸先輩の腕に自分の手を絡めて嬉しそうにこっちに歩いてくる。
やば…無理だ、泣きそう
どんどん二人が近づいてくるけど動けない。
とうとう二人の姿も歪むくらい目には涙が溜まってしまい何もできずにいるとーー
倉持先輩が目の前にやって来た。
「く、くらも……っ!!…」
名前を呼び終わる前に視界が真っ暗になって。
自分が倉持先輩に抱きしめられていると気づくまでに時間がかかった。
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HIKARU(プロフ) - 蝶乱さん» コメントありがとうございます^^ 頑張ります!! (2020年3月5日 17時) (レス) id: e2128e8a6d (このIDを非表示/違反報告)
蝶乱(プロフ) - はじめまして!全然読みにくくなんてありません!むしろ面白くてめちゃくちゃ更新を楽しみにしおります!第2目も頑張ってください (2020年3月5日 12時) (レス) id: f2a4c0900f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HIKARU | 作成日時:2020年3月1日 13時