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空白 ページ6

side成宮




「あほ、阿呆……!香織の阿呆…!」




俺の目から透明なものが流れ落ちる。


それが読んでいた日記を濡らしていく。



嗚咽を噛み殺して俺は泣いた。


彼女が遺した日記と、彼女が俺に向けて送った花とバッティンググローブを抱き締めて。



「こんなの要らない…!!
お前が、お前が居るなら、なにも要らなかった…!……香織…!!」




彼女が死んだときも、彼女の葬式でも流れなかった涙が、俺の頬を濡らした。









ある夏の、出来事。

後悔→←5枚目。



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作者名:おぼろりゅう | 作成日時:2019年6月16日 8時

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