３．恋 ページ3
あれから1年生は解散し、Aは寮に案内された でもそんなに物を持ってきた訳ではなかったので片付けもすぐに終わり、今日のお礼を言いに憂太の元に向かうことにした
ｺﾝｺﾝ
「はーい...あれ、Aさん どうしたの？」
「あ、憂太くん突然押しかけてごめんね
あの、今日のお礼を言いたくて...憂太くんのおかげで助かったよ、ありがとう！」
そう言うとあぁ、と言って頬を掻いた
「ううん、大したことはしてないよ 間に合って良かった」
そう照れて笑った
憂太の笑顔には心をあたたかくする力がある
そんなふわふわした気持ちで自室に向かっていると、廊下の先に棘の背中を発見した
「棘くん！！」
「Σ！？」ﾊﾞｯ
駆け寄りながら少し大きな声を出して名前を呼べば彼は驚いたように振り向く
「ごめんなさい呼び止めてしまって」
「お、おかか」
彼は顔を横に振る そんなことないよ、と言っているのだろうか
「えっと、今日のお礼をまだ言えてないと思って 助けてくれてありがとう！」
「！？お、、おかか！高菜、こんぶ！」
棘は少し焦りながら身振り手振り応えた
なんだかその必死さが可笑しくて少し笑ってしまった それを見てまた驚く
「えへへ、ごめんね 頑張って伝えようとしてくれてるのに でも、なんだか棘くんの言おうとしてることわかる気がする」
さっきまでわからなかったのに、不思議だね
なんて言いながらにっこり笑う彼女
時が止まった気がした
2人の間に風が吹き抜ける
風に揺られるAの髪、笑顔、肌
全てから目が離せない
まるで魔法みたいだった
鼓動が速くなる
速くなる度、苦しくなる
息が、止まりそうだ
さっきまで不確かだったこの気持ちが
今、確実に輪郭を描いた
あぁ、恋に落ちたんだ
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笑明(プロフ) - ゆりあさん» ゆりあさんありがとうございます！！そう感じて頂けたのなら悔いはありません笑絶対狗巻先輩カップルはみんなの癒しになるな…という私の妄想でした笑続き楽しみにしていて下さい！！ (2020年12月18日 6時) (
レス) id: 6f452ca43a (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - 可愛いふたりが頭の中に浮かびました。大変な世界の中で、これからも2人には穏やかさを無くさないで欲しい！と思いました。幸せな気分になる作品でした。ありがとうございます。続編、楽しみにしております！ (2020年12月17日 5時) (レス) id: 45a22d77c5 (このIDを非表示/違反報告)
笑明(プロフ) - 運命と出会ったさん» ありがとうございます！！そう言ってくださって本当嬉しいです！泣もっときゅんきゅんできるお話書けるように頑張りますね！ (2020年11月6日 16時) (レス) id: 6f452ca43a (このIDを非表示/違反報告)
運命と出会った(プロフ) - めちゃめちゃきゅんときました！！！！面白い話をありがとうございます！！！ (2020年11月5日 23時) (レス) id: c1611647f6 (このIDを非表示/違反報告)
笑明(プロフ) - 蘭さんありがとうございます！！何を言ったか是非想いを馳せてみてください...笑エネルギー貰ったのでもっと頑張って書きます！！ (2020年10月19日 15時) (レス) id: 6f452ca43a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりよん | 作者ホームページ：http://https://mobile.twitter.com/Miriyon_red
作成日時：2020年5月23日 22時
