捜し人２ ページ18
図書室の中は古い本や新しい本の匂いに包まれている。
そこに司書の先生はもちろん、生徒たちがあちらこちらに散らばって本を読んだり、探したり。
三年生にいたっては勉強していた。
私はお気に入りのコーナーに立ち寄る。
『天文』と記された棚には、数々の天体関係の本が並んでいる。
太陽系や銀河系、星雲についてなど、私にとっては天国のような場所だ。
私はある一冊の本を手にする。
文庫本サイズのその本は、天体関係の小説だ。
これに決めた、と読書スペースへ足を運ぼうとした。
「落としたよ」
後ろから肩を叩かれ、私はその声に気がつく。
振り替えると、男子生徒が紙を持って立っていた。
その紙は朝日が捜している人物の名前が書かれたもの。
私はとんでもないものを落としたことに気がつき、奪い取るように紙を受け取った。
「あ、ありが、とう、ござい、ます」
「それ、僕の名前？」
「──！」
紙を拾ってくれた人がそこに書かれた名前の人だとは、どういう風の吹きまわしなのだろう。
「・・・大丈夫？」
「・・・あの、その・・・朝日・・・」
「？」
「と、と、友達に・・・頼まれて・・・」
これでいいのか悪いのか、頭がパニック状態の私にはもうどうでもよかった。
「その友達って、�狄竺つ�日�瓩辰討いμ樵阿犬磴覆ぁ�」
蒼井颯という人はその友達をズバリ当てた。
「朝日を知ってるの？」
「知ってるも何も、ついこの間、久しぶりにばったり会ったから」
「・・・え？」
それを聞き、私は何かにかられた気がする。
(朝日のやつ・・・)
そのときにどうして聞いておかなかったのか、私には無駄なことを押しつけられたように感じた。
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春やよ(プロフ) - ながれさん» ありがとうございます！更新遅いですが、頑張ります！！ (2017年7月8日 22時) (
レス) id: 2de034be92 (このIDを非表示/違反報告)
ながれ - 台本書きじゃないって素晴らしい！面白いです。更新頑張ってください。 (2017年7月1日 14時) (レス) id: 0074eb723f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春やよ | 作成日時：2016年7月14日 1時
