【BLEACH】いらない子【朽木白哉】

17話：受け入れられない ページ19

＊


　「朽木隊長、少々お話がありますので こちらに来ていただけますか？。」


　 微笑む卯ノ花隊長。 しかし断ることは許さないとの威圧感がある。


　「・・・。」






　 誰も通らないような廊下に移動する。


　 卯ノ花は口を開いた。


　「分かっているかもしれませんが、Aさんのことについてですよ。」


　「・・倒れたと聞いた。」


　「＿＿＿＿倒れてもう一週間ですよ。


　 骨折や打撲などは倒れた時のものだとして、


　 ＿＿＿栄養失調、睡眠不足、過労 などが原因です。


　 何か、思い当たることは？。」



　 全て、分かっていたことだった。

　 過労は別としても、他は自分が指示してなったようなものだ。



　「・・・わからないな。」


　「そうですか。 ならば、


　 一流貴族の貴方の家が食料に困ることはないはずですよね。

　 現にAさんは今まで栄養失調にはなっていませんでしたし。

　 でしたら どうして今回なったのですか？。


　 それは睡眠不足も同じです。 ここ最近皆さんもAさんの様子がおかしいと言っていましたよ。


　 ＿＿＿＿＿ルキアさんが流行病にかかった以降のことです。」



　「・・・。」


　「朽木家の皆さんの中で忌み子と呼ばれ嫌われているのは知っています。


　 貴方はお父上や緋真さんが亡くなったこと、・・流行病にかかったルキアさんの原因を、


　 ＿＿＿＿＿全て言い訳にしているのでしょう？。」






　 ち、がう。 私は奪われたんだ。 大切な人々を。

　 今回だって奪われかけた。



　 ”貴方様のお父上や緋真様が生きている時の貴方様と遊んでくれたことなどが、

　 記憶に強く残っているようです。”


　 清家はそう言った。

　 ＿＿＿＿＿何故、そんな過去に囚われている？。



　「・・・とにかく、目覚めたらきちんとお話を詳しく聞かせていただきますので

　 どうぞよろしくお願いしますね。」


　 足早に卯ノ花隊長は行ってしまった。






　 何故、ここまでの扱いを受けて昔のように戻れると思っていた？。


　 何度も何度も殺そうとした。 刀を振りかざした。


　 倒れるのは分かっていて、望んでいたこと。





　 ＿＿＿＿なのに、何故素直に喜べないでいる？。

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