158. ページ9
めちゃくちゃしながらもどうにか止めること出来たけど、出るのが少しでも遅かったらそのまま…だったんだよね
少しゾッとしながらもどうにかヒロを納得させ、諸々の後始末は赤井さんに押し付けてきた。
下手に長くあの場に留まると生きてることや私の介入が組織にバレかねない。
そんなことになったら私達の工作が無駄になるだけでなく、嘘の報告を上げた赤井さんにまで危険が及んでしまう。
パーカーを深く被って貰って顔を隠しつつ私の車へと急いで向かい、車の通ってない道を飛ばして家へと帰る。
怪しいのは分かりつつもカメラに顔が映るようなことがない様、気をつけながら私の部屋へと帰ってきた。
「早く中入っちゃって」
景「う、うん」
萩「ん、おかえり…って、ヒロ?!」
「声が大きい。夜中なんだから静かにしなさい」
萩「ごめん!でも、なんでこんな時間にヒロ連れて帰ってきたわけ?」
「危険な状態のヒロを見つけてね。保護してきた」
景「保護されてきたんだけど、なんか邪魔してごめんな萩原」
萩「……ヒロはもう大丈夫なのかよ」
「ゼロが手を回してくれてるはずだから、暫くすれば住まいも用意してくれるよ。その間だけ私が一時的にって」
萩「それは分かったけどヒロがいる間は俺も泊まるからね!」
「言うと思ってたからそこは気にしないわ。
とりあえずその血糊を落としておいで?お風呂場はそこだから」
景「分かった、何から何までありがとう。」
萩「危ない所じゃないって言ってたのに…なんで危ない事に首を突っ込むかなぁ」
「悪いとは思ってるけど、ヒロが居なくなったら陣平も研二達も悲しいでしょ。誰かが居なくなって悲しむ所なんてもう見たくないのよ」
萩「だからってAが犠牲になるような事があったら俺も陣平ちゃんも何するか知らねぇからね?」
「ふふ、私ってば愛されてるねぇ
と、ヒロ…もう景光くんって呼んでもいいか。景光くんが寝る用の布団出すの手伝って貰ってもいい?」
萩「じゃないとこんなに一緒にいたりしないでしょ。
布団出して諸伏ちゃんが上がってきたらいい加減寝るからね?Aのこと待ってたんだから」
「はいはい、待たせてごめんね」
景光くんがお風呂場の方へと消えて行った途端、視界が暗くなったと思えば研二くんから抱き締められていた。
皆を助けるためとはいえそれで心配かけてちゃ申し訳ないや…まぁ、助けるのを辞めるつもりは無いけど
486人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Ri - みんなの姉ちゃん強くて優しくてかっこよくて…最高です‼︎ (3月30日 20時) (レス) @page38 id: c14ce56baf (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - あいしてるぅ (8月23日 20時) (レス) @page32 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ@前垢消えた(プロフ) - 神作品更新待ってますッッ (6月30日 5時) (レス) @page27 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:向日葵 | 作成日時:2022年9月3日 16時