ガララワニと美食屋トリコ １３８ ページ11
と、その時トリコさんは
何かを警戒するように
視線を鋭いものに変えた。
小「？トリコさ「静かに」…！」
トリコさんが僕の声を
遮った瞬間、
周囲に居た猛獣達が
一斉に逃げ出し、
沼から巨大な何かが
飛び出してきた。
小「うぎゃぁぁぁぁ？！ぬ、沼蛇？！」
ト「いや、待て！何かおかしい……」
巨大な沼蛇にパニくっている
僕とは対照的に、トリコさんは
沼蛇を訝しげに見つめた。
その視線の先に居る沼蛇は
僕達に攻撃してくるというような
事はせず、うめき声をあげた後
ズゥゥゥン……
と、その巨体を地面に
横たえた。
沼蛇の身体には、巨大な
噛み痕のような傷があり、
おそらくそれが原因で
沼蛇が息絶えたのだろうと
思われる。
ト「一噛みで絶命か、すげぇ顎の力と何より……顎のサイズ！！―――だが…腑に落ちねぇ…ガララワニの寿命は長くても１５０年程度…ここまで大きな顎を持ってるはずがねぇ…」
小「あ、あの……トリコさん」
ト「ん？」
小「今回のガララワニは、おそらく３００年以上生きているという情報を、貰ってます。通常のガララワニの２倍も生きているガララワニであれば、このくらい大きな顎を持っている可能性は、十分あると思います……」
僕がそう告げると
トリコさんは成程…と呟いた。
ト「３００年以上生きているガララワニなら、あり得るだろうな――――ん？これは…」
トリコさんの視線を辿ると
そこには沼蛇の身体にくっつく
何かがいた。これは……
小「バロンヒル？」
ト「成程な。発見すら難しい沼蛇を、どうやって仕留めたのかと思ったが、ヒルに血を吸わせてその匂いを辿ったってわけか」
トリコさんがそう言った瞬間
沼蛇の身体が、ものすごい勢いで
沼の中に引きずり込まれていった。
そして、それと入れ替わるように
沼蛇よりもさらに巨大な影が
沼からゆっくりと出て来た。
小「ひっ………！」
ト「そういや、お前もバロンヒルに噛まれてたな。つまり、島に入った時点で俺達も既にターゲットにされてたってわけか――――お前のな！ガララワニよ！」
そう言って、トリコさんは
どう猛な笑みを浮かべながら
ガララワニと対峙した。
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零 慈-ﾚｲ ｼﾞ-（元：零ｰﾚｲｰ）(プロフ) - 至宝の姫君シリーズ、最初から読ませてもらってるものです！めちゃくちゃ面白いなあ、と読み続けているうちに何時の間にか最新話まで読んでいました･･･。作者さんのペースで良いので、頑張ってくださいね！ (2020年12月8日 14時) (
レス) id: 7c94df9960 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜魅月(プロフ) - うたプリ大好き?さん» コメントありがとうございます！長らく更新停止状態で申し訳ないです……自分の中で納得出来る文章が中々書けず止まっていますが、ちゃんと続きは書くつもりです！待ってます、面白い！というコメントを貰えるとモチベーションがあがるので良ければ今後もお願いします！ (2020年9月23日 1時) (レス) id: 51d274f54f (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています！更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか？ (2020年9月22日 0時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
魔夜魅月(プロフ) - 羽さん» コメントありがとうございます！返信が遅くなってしまってごめんなさい( ﾉД`)これからゆっくり書いていくつもりなので、よろしくお願いします(o^―^o) (2019年10月20日 22時) (レス) id: 24c3ac3236 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜魅月(プロフ) - ピースさん» コメントありがとうございます！返信がとても遅くなってしまってごめんなさい(´；ω；`)ｳｩｩだいぶ更新停止してしまいましたが、またゆっくり書いていくつもりなので良かったらよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年10月20日 22時) (レス) id: 24c3ac3236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魔夜魅月 | 作成日時：2018年1月7日 20時
