検索窓
今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:62,918 hit

128 ページ28

…………


貴「……ぅ、」


目を覚ますと、見慣れた天井が目に飛び込んで来た

もしかして全部夢?

…そう思ったけど、身体はだるくて熱っぽいし石鹸の匂いがする

あの後、多分私は気を失って…それを祥吾が連れ帰って風呂に入れたんだ

今は…夕方か?

そんな事を考えていたら、祥吾が部屋へ入ってきた


貴「……祥吾…」

灰「…起きたのか。ちょっと待ってろ」


そう言うなり、また何処かへ行ってしまった

少しして戻ってきた祥吾が握っているものを見て驚いた

…包丁……


貴「祥吾…な、なに……」

灰「『お仕置き』だけど?覚悟出来てるよなァ?」


ひたりと刃を左足の太ももに当てられる

全身から血の気が引いた


貴「やっ、やだ、祥吾っ!」

灰「暴れんな。暴れると余計な傷がつくぞ」

貴「ひっ…ぃ…」

灰「お前は足が1本でも逃げ出すみたいだから、もう1本切り落としてやるよ。そうしたら立てねぇだろ?」

貴「や…‼しょ、祥吾、いやだ、わ、わたし…」

灰「安心しろよ、治療はしっかりしてやるから。痛くて意識飛ぶかもなァ?……さあ、やるぞ」

貴「や、やだっ‼祥吾!やめて…ッお、おねがい…だから……」

灰「殺したらごめんな?」

貴「ゔ…や、いやだ…ご、ごめ…ごめ、なさ……ッ、ごめんなさ、ぃ、も、もうっ…」

灰「……もう、何だ」

貴「も、にげたり、しな…から…っ、ゆるして……………ッ」

灰「……約束出来るか?」

貴「や、やくそく、する、から!だからっ、足…っ、きらないで……」

灰「ふうん…?じゃあ足は切らないから、代わりにこっちな」


じゃらりと音を立てて祥吾が取り出したものは手錠のようなものだった

2つあって、それぞれ長い鎖が繋がっている


貴「それ…なに…?」

灰「こっちは手首、こっちは足首な。それから反対側はベッドに固定する」

貴「………枷…?」

灰「ああ。だってお前は何もないと逃げるんだろ?俺がバカだった…お前は逃げないって、頭のどっかで思ってたんだ」

貴「に、にげないよ」

灰「ついさっき逃げた奴の言葉は信用出来ない」

貴「……こんなの、ついてたら…眠れないよ…」

灰「大丈夫だって。そのうちすぐ慣れるから」

貴「……っ」


抵抗しようと思ったが、祥吾の目が本気でもう何も出来なかった

祥吾が、怖い

129→←127



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
78人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

碧夜叉 - 清香さん» ヤンデレも良いですね!好きですよ! (2018年7月3日 8時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - ミリイ(灰崎信者)さん» ミリイさんが安定で安心しました笑 可愛いと言ってもらえて嬉しいです! (2018年7月3日 8時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - 瑠羽さん» 大丈夫ですよッ!怖くないです…! (2018年7月3日 8時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
清香 - もしやヤンデレ発動とか? (2018年7月2日 21時) (レス) id: cd0a855dc8 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 私の恩人みたいなキャラでもあるからどんな祥吾様でも愛してる (個人的に)なんか逆に可愛い (2018年7月2日 19時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:碧夜叉 | 作成日時:2018年6月17日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。