【あんスタ】生徒会長補佐はアイドル科（女子）の一期生

嫌い 5 ページ6

『すみません。面会したいのですが、』
受「はい。お名前を伺っても宜しいでしょうか？」
『天祥院 英智です。』
受「！？！？」
―ザワザワ･･･ザワザワ･･･―

名前を言っただけでこんなに驚かれるとは、
受付のお姉さんなんか凄い驚いてる感じだし、
受「失礼ですが、御関係は･･･？」
『同級生ですが？』
と答えるとどこかホッとした顔のお姉さん。

その後は案外あっさり通れた。
病院独特の鼻を刺激する香りが漂う廊下。
エレベーターに乗り込み、最上階へのボタンを押す。

―チーン―

病室へ行く途中、何度も振り返られ凝視されるのは気分が良いものではない。
ましてや、ヒソヒソ話までされれば･･･
出来るだけ聞かないようにして辿り着いたのはいかにもなオーラを放った扉の前。

―コンコン―
英「誰だい？」
『A、入っても大丈夫？』
英「クスクス･･･どうぞ。」
全く、何がおかしいのやら･･･

『失礼します。』
英「やぁ、わざわざ来てもらって悪いね。」
『お体が大丈夫そうなので良かったわ。
もし良ければこれ。』
そう言い、彼の前に先ほど購入した花束を差し出した。

英「へぇ、トルコキキョウとデンファレか･･･。
随分珍しいね。」
『私が選んだ訳ではないわ。そこの花屋の店員さんが選んでくれたの。』
そう伝えると、彼は少し納得したような表情になった。

英「ねぇ、Aちゃん。」
ずっと外を眺めていた私を、一気に現実へと引き戻した。
『何？気に入らなかった？』
英「いいや。むしろその逆だよ。とても気に入った、ありがとう(微笑」
『そう、良かった』

英「ところで―――。」

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