灰崎くんと義足ちゃん Part2

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それからその彼女と祥吾はそれなりに付き合っている

今回は長めだな


灰「……なあ」

貴「あ？」

灰「別れたい」

貴「…それ私に言っても仕方なくない？それとも幼馴染やめたいっていう申し出？」

灰「幼馴染はやめねぇ」

貴「それで？今度はあの女と何かあった？長かったのに」

灰「いや、あまりにもお前に構い過ぎてたらしくついに昨日キレられた」

貴「マジかよ。その彼女、結構緩めだったのにな」

灰「『もっと私に構ってよ』って言われたんだ」

貴「それでお前は？」

灰「構ってるだろって言ったらお前より構われてないって言うし、そんなに幼馴染が良いのかって喚かれた」

貴「ははっ、アイツ予想外に面白いな！仕方ないじゃん、祥吾クンは義足で身体の弱いAちゃんのことでいっぱいだもんねぇ」

灰「はっ、俺は世話してるだけだけどな」

貴「彼女はそれが不満なんだろ？」

灰「らしい」

貴「二股とかじゃねぇんだから良くね？」

灰「本当にな」

貴「つーか、祥吾と付き合いたいなら私の存在も許容出来てないと無理じゃない？」

灰「確かに。まずその女とお前を比べるからダメだよな」

貴「は？比べてんの？性格？顔？」

灰「どっちも」

貴「性格はともかく、顔は相手が可哀想だからやめてやれよ……」

灰「そういうとこだぞお前」

貴「だから性格はともかくって言ったの」

灰「…まあ、自覚してる分マシか」

貴「はーあ、また祥吾は破局か〜〜」

灰「別れないでほしいってか？」

貴「正直どっちでも良い。祥吾が構ってくれるなら」

灰「ふーん」

貴「私も彼氏作ろうかな〜〜。でもさぁ、バスケ部にいると勝手に顔面偏差値のハードル高くなるんだよね」

灰「あー…まあ、そうだろ」

貴「あと赤司のファンからまだ目付けられてるから早いとこ彼氏作らないと勘違いが続くんだよ、地獄だろ」

灰「俺なら無理」

貴「だろ？でも自分から告白とかしたくない」

灰「分かる。別れる時お前から告ったくせにって言われるの嫌だし」

貴「さすが祥吾、分かってる」

灰「お前は黙ってれば勝手に寄ってくるんだから適当なの選べよ」

貴「んー、そうしよっかなぁ」

灰「俺とお前のタイミング合えば面倒じゃないよな」

貴「おっ、じゃあ早急に彼氏作ってタイミング被せるか！お前の彼女がどうなるか賭けねぇ？」

灰「面白そうだな、のった」

貴「それでも別れるにケーキ1つ」

灰「1ヶ月は続くに学食の唐揚げ1食分」

貴「明日から楽しみだな〜」

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