検索窓
今日:11 hit、昨日:4 hit、合計:81,076 hit

89 ページ39

それから私が学校に行くと、案の定担任に呼び出された

進路のことで話したいから面談をする、と

まずは私1人、その次はお母さんも

……お母さんに言わないと

あの一件で、少しお母さんと距離が出来た気がする

いや、気がするんじゃない、確実にそうだ

…このままいったらまた……あの頃に逆戻りなんじゃないだろうか

…………それでも良いか

全てどうでもいい

どうして私はこうして生きているんだろう

なんで、生まれたんだろう

…それすらどうでも良い

あー…面談だったっけ

私は言われた空き教室に出向いた


「ああ、東條。そこに座ってくれ」

貴「はい」

「早速進路の話になるが、どの高校に行きたいとかあるか?」

貴「いえ…まだ考えていなくて」

「そうか…。東京の高校か?それとも他の?」

貴「あー…お母さんも大変だし、私は身体も弱くて義足なので東京の高校にしようかと思ってました」

「それなら…そうだな、寮に入る必要もないし」

貴「家から通いたいので…そうしようかと」

「そこまで考えているなら大丈夫だろう。でも出来るだけ早く学校は決めた方が良い」

貴「分かりました。考えておきます」

「次の面談には大体決まってると良いな」

貴「はい。失礼しました」


私が教室から出て、早く帰ろうと思っていると祥吾が立っていた


貴「祥吾?」

灰「ん、お前の荷物」

貴「…ああ、ありがとう」

灰「帰るぞ」

貴「わざわざ待っててくれたの?」

灰「は?毎日一緒に帰ってたろ」

貴「そうだけど…」

灰「高校は別になるし、卒業するまでくらい面倒見てやるよ。お前も前に言ってたじゃん」

貴「……ほんと…私、お前のそういうとこ大好き…」

灰「はいはい、ほら行くぞ」

貴「あ、待ってよ」

灰「早くしねーと置いてくからな」

貴「…とか言って、遅めに歩いてくれる祥吾優しいよね」

灰「……バーカ、そういうのは気付いても言うな」

貴「うわー、可愛い」

灰「こんな強面のでけぇ男によく言えるな」

貴「いくら顔が怖くて背がでかくて高圧的でも私は子供の頃から一緒だから可愛い認識のままだよ」

灰「…昔のお前はもう少し可愛げがあったけどな」

貴「失礼な、今でも可愛いよ」

灰「そーだな」

貴「テキトー」

灰「んな事ねーよ」

貴「いや、あるでしょ」


…祥吾といると嫌なことも考えなくて済む

すごく楽だから、できれば高校でも一緒がいい

でもそれは無理だから諦めるけど

祥吾がまたバスケやってくれるなら安いもんだ

90→←88



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
74人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

碧夜叉 - マリイさん» ミリイさんのご兄弟なんですね!コメントありがとうございます!ミリイさんもマリイさんも灰崎くんが大好きなんですね!! (2018年5月29日 6時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 碧夜叉さん» (ミリイの兄弟です)僕もショーゴ君大好きです ミリイには負けるけど ミリイはショーゴ君と結婚したいって言ってるし (僕って言ってるけど女です) (2018年5月28日 19時) (レス) id: 421640d4d1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠羽(プロフ) - 碧夜叉さん» おーなるほど!よかった〜 (2018年5月28日 10時) (レス) id: c0891a44d7 (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - 瑠羽さん» 大丈夫ですよ!!死にません!「高校は同じ所に入れるか分からないからせめて中学卒業までよろしく」という意味で書いたのですが、伝わりにくかったならごめんなさい…! (2018年5月26日 1時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
瑠羽(プロフ) - 中学までって・・・主人公ちゃん死んじゃうの!?泣 (2018年5月25日 14時) (レス) id: c0891a44d7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:碧夜叉 | 作成日時:2018年5月7日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。