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それから少し経って、お父さんの引越しが完了した

一緒に住む…のか

ていうかお父さんって変な感じだな

まだ慣れない

そんなことを思っていたのが1ヶ月くらい前

1ヶ月もすると人間は慣れてくるらしい

今じゃ普通に過ごせている

お母さんも幸せそうだし、金が入るから経済的にも余裕が出る

だからお父さんが来てくれて良かったのかもしれない

まあ、祥吾と会う時……っつーか、祥吾が窓から来る時は気をつけないといけないけど

夜、自室でベッドに寝転がっていると、トントンとノックされた


貴「はーい」

「まだ起きてた?」

貴「お父さん。どうしたの」

「お母さんが帰ってこなくてね。心配で…何か聞いてない?」

貴「まだ帰ってきてないの?あ、残業かも」

「残業かぁ…残業があるのは大変だな……」

貴「でも、前まではこの時間は普通にお母さんいなかったよ」

「えっ」

貴「お母さんが必死に働いてくれて…」

「大変だったんだね…。お母さんにはあまり遅い時間に帰らないように言ってみるよ」

貴「うん」

「Aは明日も学校だろう?」

貴「学校だよ、だから早く寝る」

「そうして。それじゃあおやすみ」

貴「おやすみ」


パタン、とドアが閉まる

……………わざわざ私にまで聞きに来るのかよ

この時間にお母さんがいないのは通常だ

心配してるのは良いけどさ

…あ、少し……苦しいかも


貴「……は…は、ゲホッ…」


過呼吸になりそうな感じじゃない

でも動悸がすごいし、息も苦しい


貴「…ぅ、けほっ、あ……はぁ…」


………これ以上激しくなるわけじゃなさそうだ

薬も飲むほどじゃない

大丈夫……大丈夫…落ち着け…

私は必死に自分を落ち着かせ、身体を正常に戻す

…………………戻らない…

…薬を飲むほどじゃないし、さっさと寝たら大丈夫かな

明日には治ってると良いけど…

もし治ってなかったらどうしよう

休んだ方が良いか…いや、行った方が……

あんまり休むとヤバいだろ

どうにかしないとな

私はもぞもぞとベッドに潜り込む

苦しさを我慢しながら目を瞑って、明日には治っていることを願った

私はあっという間に眠りについた

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碧夜叉 - マリイさん» ミリイさんのご兄弟なんですね!コメントありがとうございます!ミリイさんもマリイさんも灰崎くんが大好きなんですね!! (2018年5月29日 6時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 碧夜叉さん» (ミリイの兄弟です)僕もショーゴ君大好きです ミリイには負けるけど ミリイはショーゴ君と結婚したいって言ってるし (僕って言ってるけど女です) (2018年5月28日 19時) (レス) id: 421640d4d1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠羽(プロフ) - 碧夜叉さん» おーなるほど!よかった〜 (2018年5月28日 10時) (レス) id: c0891a44d7 (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - 瑠羽さん» 大丈夫ですよ!!死にません!「高校は同じ所に入れるか分からないからせめて中学卒業までよろしく」という意味で書いたのですが、伝わりにくかったならごめんなさい…! (2018年5月26日 1時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
瑠羽(プロフ) - 中学までって・・・主人公ちゃん死んじゃうの!?泣 (2018年5月25日 14時) (レス) id: c0891a44d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2018年5月7日 0時

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