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虹村視点
虹「ただいまー」
仕事が終わり、いつもと同じくらいの時間に帰宅した
玄関を見たら知らない靴がある
……あー、この感じは灰崎か？
そう思って靴を脱いだら、リビングからAさんが出てきた
貴「おかえりなさい」
虹「ただいま」
貴「今、祥吾が来ているの」
虹「やっぱり？」
貴「あら、どうして？」
虹「靴があって灰崎っぽかったから」
貴「ああ、なるほど」
そんな会話をしながらリビングに入ると、聞いた通り灰崎がいた
久しぶりに会ったな…
灰「どーも。邪魔してます」
虹「…お前、成長したな」
灰「…何を急に」
虹「ちゃんと挨拶できるようになるなんて思ってもみなかった…」
灰「失礼すぎるだろ。さすがにもう大学卒業すんの近いし、中学の頃みたいなことは出来ねぇよ」
虹「更生したな…」
貴「親みたいなこと言うのね」
虹「苦労かけられてたし」
貴「まあ、問題児だったものね…」
灰「やめろ」
貴「ふふっ…あ、修造くん、着替えたらご飯にしましょうか」
虹「ああ」
灰「俺も食う」
貴「良いわよ」
灰「今月金使いすぎてヤバいんだよな」
虹「もっと考えて使えよ」
灰「考えて使ってるはずなのにいつの間にかなくなってんだよ」
虹「きちんと金の管理ができねぇ奴はろくな人間にならねぇぞ」
灰「わかってんだよ」
貴「修造くん、着替えたら手伝ってもらってもいいかしら」
虹「おー。じゃあ着替えてくる」
俺は寝室へ行ってスーツから部屋着に着替える
そしてAさんの手伝いをしようとキッチンに向かうと、灰崎がAさんの手伝いをしていた
………顔が良すぎるな、あそこ
貴「…あ、修造くん。聞いてちょうだい、祥吾が今になって唐揚げが食べたいって言い出したの」
灰「だって食いてぇじゃん」
貴「今から作るのは無理って言ってるじゃない」
虹「………ケンカですら顔面偏差値が高いせいで眩しい」
灰「は？」
貴「…大丈夫？疲れてるのよ」
虹「姉弟2人どっちも顔がいいんだもんな…」
灰「血の繋がり、感じるだろ？」
虹「めちゃくちゃ感じる」
貴「あのねぇ、バカなこと言ってないで手伝ってちょうだい」
虹「あ、そうだった…何すればいい？」
貴「えーと…」
灰「姉ちゃん、唐揚げは？」
貴「そんなに食べたいならコンビニで買って」
灰「金ないのに？」
貴「……今度、事前に言ってくれたら用意するから。今日は無理よ」
灰「…じゃあ今度な」
貴「ええ」
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作者名：碧夜叉 | 作成日時：2019年5月13日 9時
