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噛んで、飲み込む…

そうすれば普通は吐き出さないのよね

私が甘いものを食べるのと同じように

でも野菜はダメだったし…それよりも重いものは以ての外でしょう?

そうなったらどうすればいいか分からないわね


灰「姉ちゃんって、お茶とか飲めたっけ」

貴「ええ…お茶は飲めるわ」

灰「じゃあ野菜のスープとか飲んでみれば?」

貴「あら、それ良いわね」

灰「スープなら意外と飲めるかもしれないだろ」

貴「そうね」

灰「まあそれでもダメなら我慢して食うか、ずっと甘いものを食って生きるかしかないだろ」

貴「甘いものを食べ続けてもいいけど、サプリを減らせないのはつらいわね」

灰「まあ身体にも悪いしな」

貴「そうよ、せっかく結婚したのに入院だなんてとんでもないわ」

灰「……姉ちゃんと虹村さんは子供とか欲しいわけ?」

貴「…子供……そうねぇ、私がもう少し丈夫で若かったら欲しかったわ」

灰「そういう話、しねぇの?」

貴「私では子供を作れないし、出来たとしても元気に産んであげられないかもしれないという事は話したわよ」

灰「ふうん…虹村さんはなんて?」

貴「それでも良い、と言ってくれたわ。子供は無理に作るものじゃないって」

灰「あの人、本当どこまでも出来た人だよな」

貴「そうね。とっても頼りになるわ」

灰「…新婚生活はどう?虹村さん、姉ちゃんのこと泣かせてない?」

貴「幸せよ。泣かされたりなんかしてないわ」

灰「ふうん……。なんか、そうやって幸せそうな姉ちゃん見てると結婚も悪くなさそうだなって思うわ」

貴「貴方は恋人、いないの?」

灰「女はいるけど恋人じゃねぇ」

貴「相変わらずね…」

灰「まあこれは一生直んねーだろうな」

貴「貴方の女遊びに口は出さないけど、間違いで妊娠させたなんてやめてね」

灰「そこは大丈夫、ちゃんとしてる」

貴「それなら良いけど…」


祥吾が結婚しなくても恋人がいなくても良いけど、責任が取れないようなことはないと良いわね…

それにしても、子供…

欲しくないわけじゃないけど、私では無理だし…

修造くんも絶対に欲しいとは言っていないから良いんだけれど

もう少し…身体が丈夫だったら子供がいる未来もあったのかもしれないわ

でもそんな賑やかな家庭も良いけど、今みたいに穏やかな生活も悪くないわよね

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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2019年5月13日 9時

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