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虹村視点

仕事を終え、帰宅している途中にAさんから電話がかかってきた

具合が悪そうで、「たすけて」って言われた

なんだか様子がおかしいから、俺は走ってAさんの家に向かう

合鍵で中に入って、二階へ上がった

部屋が少し寒くておかしいと思いながら辺りを見回すと、ベランダにAさんが座り込んでいた


虹「Aさんっ、Aさんっ」

貴「しゅう、ぞ、くん……」


Aさんの身体はひんやりと冷たい

光のない瞳で俺を見上げると、俺の腕に縋った


貴「ねえ、たすけ、て……おはな…枯れていくの…おせわしてるのに、枯れて…」

虹「花?Aさん、どうしたんだよ」

貴「こわい……こ、わ…い、たすけて………」

虹「…とりあえず、話を聞かせてくれ」


ぎゅうっと俺の腕を握って離さないAさんを抱き上げて、部屋の中に入れる

寒いだろうから毛布をかけて、それからゆっくりと話を聞いた

花が枯れてきていて、花が枯れてしまったら父親が死んだと思って喜んでしまうと思ったらしい

……父親が死んだのに、未だに囚われ続けている証拠だ

それに花はAさんの精神的な支柱だったから、枯れてしまうと危機感というか…そういうのを感じてしまうんだろう

体調を崩して情緒不安定になったのも原因だな


虹「………大丈夫、大丈夫だから…。Aさんは花が枯れても生きてるよ」

貴「…本当?」

虹「絶対大丈夫。それにAさんがいないと俺が困るし…」

貴「………あのひとは、…」

虹「父親はもうこの世にいないだろ?この間、交通事故で死んだって言ってたじゃねぇか」

貴「そう……ね………」

虹「…Aさん。大丈夫だって」

貴「ん……」


Aさんは俺の首に縋っている

………あー、俺最低だな

Aさんがこんなにつらそうにしてるのに、頼られて嬉しいとか思ってる

いつもつらいことを一人で片付けてしまうAさんにしては珍しい

……それくらいは信頼されてると思っても良いんだろうか

ぐるぐると考え事をしていたら、Aさんの身体がずるりと崩れた

驚いて受け止めると、Aさんは眠っているようだった

…ていうか、限界が来て意識を失ったってとこか

………やっぱり元気なAさんが一番だな

熱も上がってきたみたいだし…ベッドに寝かせよう

慎重にベッドに寝かせて、髪を梳く

…悪い夢を見ないようにと、額にキスをした

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碧夜叉 - ミリイ(灰崎信者)さん» ありがとうございます!!そう言ってもらえて嬉しいです! (2019年4月5日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - マリイさん» ありがとうございます〜〜!!嬉しいです! (2019年4月5日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 最高過ぎる碧夜叉さんの虹村さん (2019年4月3日 23時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 碧夜叉様の虹村さんカッコイイ 最高//// (2019年4月3日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2019年3月19日 1時

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