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灰崎視点
「寂しくない」と姉ちゃんは言ったが、絶対に嘘だ
だって寂しくないならこんなに酔わないだろ
貴「んん、ん…あつい…」
あれから結構早いペースで飲み続けた結果、姉ちゃんはぐでぐでに酔っ払っている
………もっと早く止めるべきだった
灰「なあ姉ちゃん、もうやめとけよ」
貴「やだ」
灰「可愛く言ってもダメ」
貴「私かわいい?ふふ、しょーごもかわいーよ」
ケラケラと笑っている姉ちゃんに頭を抱えた
…ダメだ、酔った姉ちゃんは手がつけられない
笑い上戸か………まあ泣かれるよりマシ…
貴「もっとのむ」
灰「あ、こら、ダメだって!」
貴「これだけ!」
灰「ダメ!これだけって、ほとんど中身入ってるじゃねーか!ちゃっかり新しいの開けやがって!」
貴「えー、ねえー、だめー?」
灰「ダメ。具合悪くなるぞ」
貴「んー…」
灰「虹村さんと会えなくて寂しいのは分かるけど、寂しさを紛らわすのに酒は良くねぇよ」
貴「んふふ、もってきたのしょーごなのにぃ」
灰「…ここまでだと思ってなかったっつの」
貴「ふふ、祥吾いいにおいがする」
灰「おわっ」
姉ちゃんが俺にぎゅうっと抱きついて胸板にぐりぐりと顔を押し付けている
………これで手ぇ出してねぇの?
虹村さん大丈夫か?
…俺が虹村さんなら確実に襲ってる自信がある
貴「しょーご、さいきんどう?」
灰「どうって?学校?」
貴「そー」
灰「…別に普通だけど。ちゃんと通ってるし」
貴「えらいねぇ、しょーごえらーい」
灰「ちょ、」
ぐしゃぐしゃと頭を撫で回される
行動が読めなさすぎるんだよな…
灰「姉ちゃんいい加減寝れば?」
貴「いっしょにねる?」
灰「寝ない」
貴「つめたい!昔はいっしょにねたのに!」
灰「昔の話だろ。さすがに俺と2人で寝るのは狭い」
貴「えぇー、でもしゅーぞーくんとはねれたのに?」
灰「…いらねぇその情報。虹村さんより俺のがでかいんだから無理じゃねぇの」
貴「むぅ…」
灰「はは、何だその顔、可愛い」
貴「かわいい?」
灰「おー、カワイー」
貴「ふふふ」
褒めたら機嫌を良くした姉ちゃんが俺の身体をよじ登ってくる
今度は何だ、と思っていたら、唇に柔らかいものが触れた
眼前には姉ちゃんの綺麗な顔
灰「ん、ちょっと待て!姉ちゃ、」
貴「んん」
灰「ん゛!」
貴「ぅ、んー…」
灰「っは、ばか、」
貴「だめぇ?」
灰「当たり前だ!」
………虹村さん、呼ぼう
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碧夜叉 - ミリイ(灰崎信者)さん» ありがとうございます!!そう言ってもらえて嬉しいです! (2019年4月5日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - マリイさん» ありがとうございます〜〜!!嬉しいです! (2019年4月5日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 最高過ぎる碧夜叉さんの虹村さん (2019年4月3日 23時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 碧夜叉様の虹村さんカッコイイ 最高//// (2019年4月3日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2019年3月19日 1時