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私の父親が亡くなって、2年ほど経った

でもまだ修造くんと一緒に暮らしていない

プロポーズを承諾したけど、籍も入れていない

理由は特にないけれど、強いて言えばタイミング

部屋が見つからないというのもあるし…

それに、私はこの家の片付けとか…そういうのもしないといけないから

…修造くんは22歳になって、会社の業務にはもうとっくに慣れたらしい

私は私で、変わらない日々を過ごしていた

ある夜、コンビニの袋を提げた祥吾が家にやってきた


灰「ん」

貴「ん?」


ガサッと袋を目線まで上げられる

中を見てみると、お酒だった


灰「飲むから付き合って」

貴「良いけど、甘いおつまみしか出せないわよ」

灰「普通の買ってきた」

貴「そう」


祥吾を中へ入れて、2人で二階へ上がる

テーブルにお酒を並べて、各自好きなものを飲み始めた


灰「……姉ちゃん、そんな強いの飲むの?」

貴「え?ああ、飲むわよ」

灰「大丈夫か?」

貴「今のところは」

灰「ふーん…」


…そういえば、修造くんに俺以外の前で飲むなって言われた気が……

私が酔うとどうなるのかは結局教えてもらえなかったし…

まあでも、相手は祥吾だし大丈夫よね


灰「虹村さんとは飲むのか?」

貴「ええ、たまに」

灰「へーえ…そういう雰囲気になる?」

貴「……修造くんはお酒が入った時はしないわよ」

灰「マジ?あの人すげーな」

貴「祥吾はするのね?」

灰「…まあ、合コンとかでそういう勢いって必要じゃん」

貴「……参加したことがないから分からないけど、酔った勢いで後は続かないじゃない」

灰「そういう時にやるのはワンナイトで十分な女だけ」

貴「最低じゃない」

灰「まあそんなもんじゃね」

貴「修造くんは違うわよ」

灰「だって虹村さんは姉ちゃんがいるし、あの人遊ばなさそうじゃん」

貴「祥吾は?恋人いないの?」

灰「いねーよ、いたら姉ちゃんと酒飲んでない」

貴「あらそう」


祥吾はモテるのにどうして恋人を作らないのかしら

…モテすぎて遊ぶのかしらね

そんなことを考えながら、2本目を開けて飲む


灰「……もう2本目?」

貴「いけない?」

灰「いや、別に。ただペース早いなと思って」

貴「そういう気分なの」

灰「…最近虹村さんと会った?」

貴「………仕事が忙しいんですって。だから会ってないわ」

灰「寂しくねーの?」

貴「…別に寂しくはないわ。仕方ないもの」

灰「ふうん…」

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碧夜叉 - ミリイ(灰崎信者)さん» ありがとうございます!!そう言ってもらえて嬉しいです! (2019年4月5日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - マリイさん» ありがとうございます〜〜!!嬉しいです! (2019年4月5日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 最高過ぎる碧夜叉さんの虹村さん (2019年4月3日 23時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 碧夜叉様の虹村さんカッコイイ 最高//// (2019年4月3日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2019年3月19日 1時

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