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「社長は偉大な方でした…本当に…、惜しい方を、亡くしました…」

貴「………ええ…そうですね…」


目の前で涙ぐむ女性の心理を理解できない

惜しい方?あれは娘を囲って甚振る最低な男よ

…私には人の心がないのね、きっと

こんなに嬉しいわ

嬉し涙が出てしまうくらいに


「おつらいと思いますが……早速、本題に入らせて頂きます」

貴「本題?」


本題って、なに?

亡くなった話が本題ではないの?


「社長は突然お亡くなりになったので遺書を書いてありませんでした。寿命もまだ先だとお考えだったようです」

貴「はあ」

「そこで、彼の莫大な遺産なのですが…貴方に、相続されることになります」

貴「………遺産…」


………遺産ですって

もしそれがあれば、修造くんと一緒に住めるかしら

この家も売って、別な新しい場所に…


「…もし相続の意思があれば、手続きはこちらで請け負います。ただ、相続をしていただく際、相続税というものが発生致します」

貴「税金は…いくらほどでしょう」

「まだ確定ではないのでお話は…ただ、遺産がかなりのものとなるので、相続税の額も大きくなるとは思います」


…相続税を差し引いて、どのくらいお金が残るかしら

もしあまり残らないのなら相続を放棄しても良いけれど…

でも、これからもし一人でここでずっと暮らさないといけない場合、お金は必要よね

私は働いたことがないから…やり方とかも、分からないし

…こうなったのは紛れもなくあの人のせいだけどね

遺産は…どうしましょう

私はこれからも一人で暮らしていくにはお金が必要だもの

でも相続税のことや手続きのことを考えると面倒ね


貴「…あの……少し考えさせて頂いてもよろしいですか?」

「…はい、構いません」

貴「決まりましたら、また後日ご連絡を差し上げますので」

「それではこちらの名刺の番号におかけください。私が出ます」

貴「はい、ありがとうございます」

「それでは失礼します」


そう言って女性は帰っていった

……遺産の相続…

面倒、だわ

でもお金がないと生活は続けられないし…

………死ねということかしら

それは嫌よ

あの人と同じところへなんてもう二度と行きたくない

二度と会いたくないわ、あんな男

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碧夜叉 - ミリイ(灰崎信者)さん» ありがとうございます!!そう言ってもらえて嬉しいです! (2019年4月5日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - マリイさん» ありがとうございます〜〜!!嬉しいです! (2019年4月5日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 最高過ぎる碧夜叉さんの虹村さん (2019年4月3日 23時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 碧夜叉様の虹村さんカッコイイ 最高//// (2019年4月3日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2019年3月19日 1時

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