【黒バス】花屋敷 Part3

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口と態度の悪い私を見たいだなんてとんだ物好きじゃないの

それに何処から聞いてきたのかしら…

…………まあ、祥吾しかいないわよね


貴「…修造くん、祥吾に色々聞いてどうしたかったの？」

虹「………灰崎に聞いたなんて言ってねーぞ」

貴「この事を知っていて貴方に話すような人間は祥吾以外にいないじゃない」

虹「……灰崎が自分から話したんじゃなくて俺がしつこく聞いただけだからアイツは…」

貴「ええ、悪くないわね。それは良いとして、私は不良でも何でもないんだから忘れてちょうだい」

虹「えー、やだよ」

貴「……正直言って黒歴史なんだから掘り返さないで」

虹「じゃあ写真見せて」

貴「ないわよ！」

虹「本当にないの？一枚も？」

貴「本当！一枚もないわ！全部処分したから！」

虹「…ふーん」

貴「……不満げな顔…」

虹「だってAさんの学生時代、超見たい」

貴「見たって何もならないわ。それよりも今の方が良いじゃない」

虹「学生時代と比べて？」

貴「そうよ。荒々しい口調の素行と態度が悪い私なんて見苦しいもの」

虹「見苦しいって…。そんなことねーよ、Aさん綺麗だし」

貴「外見の問題じゃなくて！中身の問題！」

虹「俺は全然良いのに…。あー、マジで同い年が良かった」

貴「嫌よ…あれを修造くんに見られたら私、恥ずかしくてとても…」

虹「……それ言ったら、俺も結構恥ずかしいんだけど。Aさん知ってるじゃねぇか」

貴「…金髪、可愛かったわよ？」

虹「恥ずかしいっつってるだろ！」

貴「あれはだって、仕方ないじゃない…私はとっくに成人していたし…」

虹「とにかく俺はAさんの学生時代が見たい」

貴「見たって今と何も変わらないわよ…」

虹「その証明のためにも」


な？と修造くんに見つめられる

証明がよく分からないけど、修造くんがすごく見たがってるのは分かったわ

………全部処分したのは本当だけど、卒業アルバムは取っておいたような気がする…

あるかしら…


貴「………分かったわ」

虹「マジで⁈」

貴「探すから待ってちょうだい」

虹「待つ！」


本棚をごそごそと漁ると、意外と簡単に見つかった

…あったわ


貴「…あったんだけどね」

虹「おう」

貴「………幻滅しないでほしいわ」

虹「大丈夫だって。話聞いても全然幻滅しなかったし、むしろイイ」

貴「それなら良いんだけど…」


はい、とアルバムを渡す

……幻滅されたらどうしましょう…

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