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それから数日経って、修造くんがお休みの日

私のご飯を作っていたらじぃっと見つめられた


虹「…今日の飯何?」

貴「……ホットケーキよ」

虹「普通の飯、食わねぇの?」

貴「戻してしまうから」

虹「…でも身体に悪いだろ、いい加減」

貴「……そうは言っても…」

虹「なあ、少し頑張ってみねぇ?」

貴「普通のご飯を食べろって言うの?」

虹「ちょっとずつ慣れていけば食えるようになるかもしれねぇじゃん。匂いも、最初はダメだったけど今は平気だろ?」

貴「…そうだけど」

虹「……まあ…どうしても嫌なら無理強いはしねぇけどさ」

貴「…中々勇気が出ないの」

虹「……そうだよな。吐くの分かってるのに食べられるわけねぇよな」


ダメか…と修造くんが肩を落とす

……確かにさすがにまずいかもとは思っていたけど、吐いてしまうから…

でも修造くんのしょんぼりした顔を見ていたら居た堪れなくなってきた


貴「あ、あの…少しだけなら…」

虹「本当か?」

貴「一口、食べて…ダメだったら…」

虹「別に急いで解決しなくても良いよ」

貴「そ、それに吐いてしまうから修造くんも不快な思いを…」

虹「大丈夫だって。俺のことは気にしなくていいから」

貴「……ええ」


修造くんのご飯を一口だけ口へ運ぶ

久しぶりのまともな味

甘い、以外の、味

何度か咀嚼して、ごくんと飲み込む

でもそれはすぐ逆流してきてしまう


貴「…っ、」


口を押さえてその場から立ち上がり、トイレへと駆け込んだ

やっぱり…ダメね……


貴「ゔ、え……げほっ…」

虹「Aさん、大丈夫か?」

貴「………大丈夫…ごめんなさい…」

虹「…やっぱり難しいか……。ごめんな、苦しかったよな」

貴「……いいえ…修造くんは悪くないわ」

虹「…ありがと。水とか持ってくるか?」

貴「……お願いしてもいい?」

虹「ああ」


修造くんに持ってきてもらった水で口を濯ぐ

…まともなご飯を食べられる日なんて来るのかしら


貴「……無理かしらね」

虹「これから少しずつ慣れていけば良いじゃん」

貴「…そうね」

虹「何がダメなんだ?」

貴「分からないけど…多分、身体が受け付けないの」

虹「そっか…」

貴「でもこれからは少しずつ挑戦してみようかしら」

虹「うん、身体が心配だし…多分普通の飯食えた方が良いだろ」

貴「そうよね」

ーー

話数がいっぱいになったので続編に移行します!

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碧夜叉 - ミリイ(灰崎信者)さん» ありがとうございます!!そう言ってもらえて嬉しいです! (2019年4月5日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - マリイさん» ありがとうございます〜〜!!嬉しいです! (2019年4月5日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 最高過ぎる碧夜叉さんの虹村さん (2019年4月3日 23時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 碧夜叉様の虹村さんカッコイイ 最高//// (2019年4月3日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2019年3月19日 1時

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